心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

前に進むばかりがいいわけじゃない 水星逆行について

3歩進んで2歩下がる~♪

さて。

新月、満月、水星逆行は占星術の時期読みの定番だから私が書かなくても情報は盛りだくさんだし、だからあえてブログなどには書いてはいないのだけど、心理占星術的には、逆行はとても重要な天体だし、トランジットの逆行は、私の愛すべき時期で、昨日勉強会でも触れたので、たまには書いてみようかと思う。

私は、占星術の象徴を考える際、天文学的な意味や理解をなるべく取り入れることにしている。

トランジットを考える場合は、特にそうだ。

逆行だったら、天文でいう”見かけの逆行運動”という現象(planet=さまようものの意味はここから来てるね)を象徴の意味に落とすよう努めている。

そう。

だから、つまり、本当に逆行しているわけでなく、”見かけの”逆行なのだ。

それを象徴に落とし込むと、どんな意味になるか。

ネイタルチャートの逆行を考えた場合、私は「通常通りに働いていないと感じてしまう(みかけの)劣等意識」と考えている。

太陽と月は、もちろん逆行しないわけで、つまり太陽系の惑星と自分自身がうまくアクセスできていないと感じるというのが、私の考える心理占星術的逆行ということ。

(周囲に比べて)私の○○は、うまく働いていないな。

これが、ネイタルチャートにおける個人中心的(ジオセントリック的)逆行の読み方になる。

で、トランジットはというと、これもまた”見かけの”であることが多い。

逆行運動は、通常通りの働きではなく、いつもより意識に上がりやすいということなわけだから、例えば、いつもは鏡なんてちっとも気にしていないのに、ニキビができたら、途端、自分の顔が気になって仕方なくなった、みたいなことで、大抵の場合、特に占星術をやってる人たちの間では、水星の逆行運動時に、伝達がうまくいかい(ような気がしたり=みかけ)、電車の遅延が多い(ような気がしたり=みかけ)ということが報告される。

物理の法則として、観察者が多いと、その影響も大きくなるわけで、だから、どうだろう、意識しなければ普段とほどんど変わらないような気もするよね。

ただ私の中では、トランスサタニアンを除く、すべての逆行運動のテーマとして、「その物事に、反省、内省、修正という意識が生まれる」という現象が観察されている。

水星には水星の反省、木星には木星の修正、こうしよう、ああしようという振り返りが、むしろ円滑に進む時期であると考えられる。

冗談抜きでね、私の場合、水星逆行の時、計画を立てたり、深い学習に入ったりできるのが気に入っている。

外の世界とは別に、自分の中で行う作業として、水星逆行時はうまく機能するのだ。

前に進むのがいいばかりでない。

前に前にばかりでは、疲れてしまうから、時には、立ち止まり、後ろを振り返り、進んだら戻ってみる余裕もあるといいよね。

ですが、逆行の時は、周囲のことが気になって仕方なくなるのです。

他の人と比べて自分はどうなのか、自分の劣っている点を強く感じることがあったりするかもしれないです。

でもそこから、反省や内省に入っていくことができるということです。

くれぐれも水星逆行を言い訳にしないように。

つまづいたポイントは、自分の中の調整のヒントにしてみよう。

一応、心理占星術なので、個人の成長の可能性を語ってみました。

がが

でも、そんなの全く関係ない、睡眠を邪魔されてむっとするガルシア君。

快適な寝床があれば、彼はいつでもご機嫌だ。

皆さんも、のんびりスケジュールを見直したり、放置していた本を広げたり、太陽系の動き(公的活動)とは離れてみるのもいいかもよ。

焦らず、ゆっくり、3歩進んで2歩下がる~♪ です。