今日から双子座火星は最後5度の期間を通過した。
最後の5度は、サインの仕上げであり、また次のテーマの準備期間でもある。
双子座は、牡羊座、牡牛座で完成させた「個」の存在を環境の中に押し出し、そのフィードバックを受け取り、「私」という存在をよりクリアにしていく期間であった。
ファーストステージの最後のサインである双子座までに、様々な手立てで「私」を理解し、セカンドステージである蟹座へと歩みを進めていく。
2019年度の双子座火星は、ビッグイベントがたくさんあった。
即位の礼もしかり、大型連休もしかり。
新しい時代の風が吹き、意識の目覚めがあった。
私にもいくつか大きなイベントがあった。
札幌、その他、各地で私のお気に入りの技法である「ホラリー&コンサルテーションチャート講座」を開催できた。
アドラーの早期回想やナラティブセラピーなど、これまた私が大事にしてきたテクニックをワークショップというかたちで再開させることができた。
火星プロジェクトで新しい企画を始めた。
また、植物観察会にて植物の象徴の見直しをスタートすることもできた。
恐る恐るでも自分の「面白そう!」を表現することによって、「私らしさ」がより際立ってくる。
働きかけてみるまで自分がどのような意識を持っているのか、できるのか、やりたいのかがわからないものである。
まず言ってみる、やってみる、環境に風を起こしてみる。
その先に、「私」の在り方が見えてくる。
そしてまた、今期の双子座火星の中で、いや今期の火星サイクルの中でも最も重要なアスペクトの一つだったと言ってもいい、5/6(月)に形成された火星ー木星のオポジション。
何がどう重要なのかというと、射手座の木星に対し、火星がオポジションになるのが、今回が最初で最後であるということ。
火星は、木星の示す大きなビジョンを目指し、「今」の行動を決定づける。
または、火星のシンプルな欲求に目的と方向性を与える。
つまりオポジションの体験を通して、火星が進むべき未来、この先の目指す方向性が明確になるタイミングであったということだ。
双子座火星が射手座木星に対し、接近のアスペクトを形成しようと意図を持ち始めたころ、世界のあちこちで大きな動きが起こっていた。
トランプ大統領は、対中国関税を10%から25%に引き上げると表明し、中国への圧力を強めた。
イスラエルーパレスチナは激しい攻防戦を繰り広げ、北朝鮮も何やら発射実験をし、イランは米国への報復措置として核活動の再開を宣言した。
「火星・双子座期は不穏な空気がただような気がする」と言っている人がいたが、双子座は、そもそも誰でも平等に競争に参加できるという自由競争的な考え方を育てるサインである。
といっても、双子座の段階では、勝つことではなく、「個」の存在を環境に押し出し、周囲に認知してもらうことが目標となる。
火星サイクル手帳の双子座期の最初のページに書いてある、「理想の自己像を周囲にアピールする」ということだ。
その双子座期の火星に対し、射手座・木星がそれぞれの正義という火を燃やし、各々の正しさを示そうとしたために、このようなプレッシャーの掛け合いが各国で起こったということだ。
けれど、これは12サインの成長のステップのためには必要な体験である。
どんな人間なのか、何をしたい人間なのか、「個」の所在を明らかにするため、周囲に自己を刻印するため、外部に対し、自分なりに戦いを挑まないといけない、そんな時期である。
勝ち負けではなく「ちゃんと声を持つ」。
声にできないことは、現実化しない。
これは言葉のオイリュトミーの基本的な考え方でもある。
そして、自分なりのマニフェストを掲げないといけない。
知性を磨き、考えを磨き、「個」を打ち立てていかなければならない。
そうしないと、外界で生き残る力を養うことができないのだ。
火星ー木星のコンタクトがあった時期の自分の心の動きは丁寧に拾っておくことはとても大事な作業となる。
未解決な問題に対し、心が揺れた人もいたかもしれない。
純粋に未来のイメージが開けた人もいただろう。
苛立ちや怒りの中で、立ち往生した人がいてもいい。
気持ちが揺れたからこそ、自分のための戦いができる。
譲れない「個」が意識できたなら、それを手に蟹座へと移っていく。
大事なファーストステージがあと一週間で終わる。
またまた振り返りタイムがやってきました。
「人に伝えたい、知ってほしい「私」の理想像とはどのようなものですか?」の質問には、ぜひ時間をかけて答えを見つけてみてください。
ここが少しでも明確になったなら、セカンドステージはとてもユニークな期間になると思います。
もっと話が聞きたい!という方。
ぜひ5/18(土)の火星WSに足を運んでください。
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