心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

火星の一日は24時間37分 地球との類似点がこんなふうに役立つ

いつか時間ができたらじっくり取りかかろう、その日が来るのを待ちわびて、ずっとベッドサイドのテーブルに置かれていた本がある。

私が「積極的読書」と呼んでいる、格闘が予想される本。

こちらも能動的に関与しないと読み進められない本。

一文字一文字取りこぼさないようにして読まないと、あっという間に置いていかれてしまうような本。

そんな本が時々、無性に読みたくなる。

先日のオイリュトミーのクラスの後、常に真摯にオイリュトミーに向き合っている仲間のHさんから、「よかったらどうぞ」とオイリュトミーの「6つの基本形」の資料をいただいた。

驚くほど丁寧な文字でHさんがこれまで学んだことが書き加えられている資料を見て、なぜかオイリュトミーの大先生・笠井叡氏の830ページある著書「金鱗の鰓を取り置く術」にそろそろ取り組もうというスイッチが入った。

たまには、格闘してみようじゃないかと。

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そこにこんな文章を見つけた。

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人類はある一時期まで、太陽を「円形」として表象しえる客観性を、決して自身に容認し得なかった。それは人類が幼稚だからではない。「偉大なる太陽神」という主観性が、純粋な知覚活動によって生じる「円形」という客観性を、自身に受容し得なかったからである。サイコロ型の神体出現以前においては、太陽それ自体が神体である。物質的な知覚の活動より以前に、神を観る「魂の眼」の活動の方が、先行していた。太陽を前にして「円形」を知覚するより以前に、目を伏せ、恥ずかしさを伴う畏怖の感情に圧倒されていたからである。

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ここからどう大石凝真素美「真訓古事記」の「ス神」、「言葉の太陽」につながっていくのか。

積極的読書、楽しみだ!

で、今日の話。

占星術用語がよくわからないので、わかりやすく、かみ砕いて教えてほしいというご要望をいただいたので、今日は、Jさん親子(母と娘)のために初のプライベート火星ワークショップを行った。

まずはこれまでの火星サイクル手帳の使い方のチェック&感想から。

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所狭しとびっちり文字が書き込まれ、付箋やら書き方やらが上手にカスタマイズされ、なんとも使いやすそう!

目標、記録、感想、振り返りが一目でわかるようになっていたり、いい感じに進んでいる様子がわかります。

これはすごい!

その後、来るバイアコンバスタ期を前にした獅子座期、乙女座期の過ごし方、私の大好きな”乙女座期”がなぜそんなに重要なのか、そんな話をできる限りわかりやすく説明。

素晴らしき乙女座期を迎えるための準備や心構え、重要な時期などをピックアップ。

私も話しながら、乙女座期が待ち遠しくなってみたりして。

最後に、「火星サイクル手帳を使って、母はこんなに変わったんですよ!」という話をたっぷり聞かせていただくことができた。

なぜなのでしょうね、なぜ自発性が生まれたり、モチベーションが上がりやすくなったり、人のことが気にならなくなってきたり、火星サイクルってこんなに面白く働いてくれるのでしょうね。

やはりいつも言っているのですが、「サイクル」にそのカギがあるのだと思うのです。

太陽暦太陰暦だと、どうしても人のムード、社会の動きや流行と連動しやすくなってしまって、むしろ自我が揺れやすくなってしまう。

火星サイクルは、社会の動きと連動しにくいため、人に振り回されにくく、自分のペースを守りやすい。

自分本位の動きが取りやすいから、人との関係性も健やかになってくる。

一サイン1か月半という微妙な猶予が、心に「まだなんとかなる」という余裕を生む。

これが火星の一日が24時間37分という、地球(ジオセントリックの視点では「私」)との大きな類似点のなせる業なのです。

なんといいことづくし!

Jさん、たくさんの感想、ご意見ありがとうございます。

次期火星サイクル手帳(仮)に大いに役立てさせていただきます。