まったくもって思考の処理が追いつかない。それはどういう意味なのか?を考える間もなく次から次へと「○○年ぶりの~」みたいなニュースが飛び込んできて、自分がすっかり年を取ってしまったように感じる。
パリ五輪っていつの話だったっけ?
あれ?大阪万博ってこれから?
みたいに脳が時々バグったりして、「アサド政権崩壊?!」「韓国戒厳令っ?!」とかまったくもって落ち着かない。
冥王星が水瓶座にイングレスするに際し、占い業界にはびこっていた「風の時代イエーイ!」「水瓶座冥王星イエーイ!」といった単純な話にはならないことはわかっていたし、ここ数年の講座や勉強会で常々話題に上げてきて、心の準備はできていたはずなのだけれど、やはりトランスサタニアンの動きなど、人間のというか、わたしの考えなど及ぶわけがない。
そう考えると、やはり今のこの流れは、水瓶座=パンドラ説がもっともしっくりくるかもしれない。
ここは改めて太宰治の言葉を引用しておくべきか。
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君はギリシャ神話のパンドラの匣(はこ)という物語をご存じだろう。あけてはならぬ匣をあけたばかりに、病苦、悲哀、嫉妬、貪慾、猜疑、陰険、飢餓、憎悪など、あらゆる不吉の虫が這はい出し、空を覆ってぶんぶん飛び廻り、それ以来、人間は永遠に不幸に悶えなければならなくなったが、しかし、その匣の隅すみに、けし粒ほどの小さい光る石が残っていて、その石に幽かに「希望」という字が書かれていたという話。
それはもう大昔からきまっているのだ。人間には絶望という事はあり得ない。人間は、しばしば希望にあざむかれるが、しかし、また「絶望」という観念にも同様にあざむかれる事がある。正直に言う事にしよう。人間は不幸のどん底につき落され、ころげ廻りながらも、いつかしら一縷(いちる)の希望の糸を手さぐりで捜し当てているものだ。それはもうパンドラの匣以来、オリムポスの神々に依よっても規定せられている事実だ。楽観論やら悲観論やら、肩をそびやかして何やら演説して、ことさらに気勢を示している人たちを岸に残して、僕たちの新時代の船は、一足おさきにするすると進んで行く。何の渋滞も無いのだ。それはまるで植物の蔓つるが延びるみたいに、意識を超越した天然の向日性に似ている。
先月の勉強会で取り上げた
ということで明日は月イチ勉強会冬至図読みの巻。
起承転結の「結」の時期ではあるけれど、それはどのような意味があるのか。
パンドラの話は、どう水瓶座と結びつけたらいいのか。
そういったことを踏まえつつ、何やらとても重要そうな冬至図を紐解いていきましょう。
なんてわかったようなことを言っていますが、今回ばかりは切り口がかなり難しい。政治、経済、国際情勢、教育、税…何がどう動いているのか、どう動いていくのか、この時点でわたしに話せることはあまりないかもしれない。
なので、チャートの全体像をつかみながら、「どこからきてどこへむかうのか」をわかる範囲でトライしてみようと思います。
先月お伝えしたように、第2部は「心象風景としてネイタルチャート読む――チャートの持ち主からは世界はどのように見えているか」をやりましょうという話でしたが、今月の月イチ勉強会は、急きょ内容を変更してドナルド・トランプのチャートを扱うことにしました。
今日、ホンダ、日産、三菱自動車が共同会見を開いていましたが、これもトランプ政権の経済政策を見据えて動きでもあるわけですし、既に中国も含めて、世界経済はトランプ関税に戦々恐々しているわけですが、そういった経済を含めて、2025年はトランプの動向を無視して生存戦略を立てられないのではないか。それが、明日の月イチ勉強会でトランプのチャートを見ておこうという目論見になります。
つまり第2部は、ドナルド・トランプの出生図&ソーラーアーク図を通して、2025年に必要なテーマを考えてみよう!というのをやります。
こういうテーマでチャート読みをしたことがないので、明日はちょっと楽しみ。
中国やロシア、また中東などを除いて、昨今の民主主義国家は、一人の政治家が一国の在り方に影響を与えるということはないので、政治家と時代意識を結びつけることはあまりしなかったのですが、いよいよトランプ政権目前ですから、ここはやはり読んでおかないとですね。
もちろん、トランプが打ち出した「移民政策」や「関税」がどのようにチャートに表現されているのか、「心象風景としてネイタルチャート読む――チャートの持ち主からは世界はどのように見えているか」を意識しながら(さすがにトランプほどぶっちゃけている人の心象風景などわかりようがないですが)読んでみましょう。
今年最後の月イチ勉強会。明日もたくさんのことを学び合えるとうれしいです。
【心理占星術 月イチ勉強会】
日 時: 12/24(火)10:00~12:30
参加費: 3,300円