心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

お礼 ならびに水星=双子座↔月=蟹座について

いくつか山を越えたので、のんびり朝の代々木公園に出かけてみた。

久しぶりの外の世界は、穏やかで色にあふれ、エネルギーに満ちていた。

ああ、春分点を過ぎたんだなと実感。

国際占星術デーイベントにご参加のみなさま。

お忙しいところ足を運んでいただきありがとうございました。

占星術の面白さを再発見してもらいたいという思いで企画してみた今回のイベント。

アストロダイスでは、「今年の抱負」を託してみました。

Sさんの「好きな俳優の舞台を観にイギリスに行くので語学の勉強をしたい」では、まさに3H→牡牛座(好きな俳優の太陽サイン!を)→火星(追いかけて)が出てビックリ!

他にも自分の月やハウスに似た配置が出てきたりして、象徴の共時性の面白さを実感。

私は、「ノエル・ティルセミナーを盛り上げていきたい」というので宣伝の方法をダイスに聞いてみたところ、12H(ネット等を通じてや潜在的な生徒さんを)→牡牛座(自分らしいやり方で地道に積み重ねることで)→ドラゴンヘッド(多くの人とのご縁ができる)となりました。

頑張ります!

そして「ホロスコープから考えよう! この人誰!」クイズ。

なかなか勉強になるので、昨日の勉強会でも即採用してみた。

推量の能力の訓練になるし、瞬発力も磨かれる。

クライアントからの言葉をヒントに、現場で即、人物像を組み立てていくのによい学習法だ。

歌あり、笑いありで幕を閉じた国際占星術デーイベント。

スカイプにて参加してくれたAさん、私がほしいほしい言っていたため景品を譲ってくれた方、もろもろ本当にありがとうございました。

またの機会をお楽しみに!

そして医療占星術

昨日の昼の部では、現場で働く天体たちをホロスコープの構造と生物の進化論から考えていきました。

医療占星術でも一番面白いところだ。

結局身体は、様々な部位が機能を共有し合い、補完し合い、または刺激し合って成り立っているということがわかる。

単独で存在しているものは何もない。

講義でも話したが、弱点になりやすい個所を見つけたら、それに対する補完天体、対立天体―――例えば、金星ー火星、土星木星―――などとのバランスを取らなくては解決はしない。

それらは、牡羊座=火星(火エレメント)↔牡牛座=金星(地エレメント)、天秤座=金星(風エレメント)↔蠍座=火星(水エレメント)といった横並びの対、まさに電池のプラス極、マイナス極としての一対になっている。

私の講座に出ている人には、この話はうんざり気味だと思うけど、今回、医療占星術をやってみて、改めてこれらの組み合わせが補い合うような形で働いているということを改めて知ることとなった。

その中でも私が常々重要だと考えているのが、双子座=水星(風)↔蟹座=月(水)の一対だ。

発達年齢域で考えた場合、ちょうどこの組み合わせは0歳から7歳(月)、5歳から15歳(水星)くらいの人間の人格形成にかかわる時期となる。

それはIC(自己のアイデンティティを育む場)を挟むように存在している。

または、月→衛星(慣れ親しんだ場所から)から水星→惑星(社会活動)へと、子供が成長する際の大冒険とも重なっている。

ここで他者との区別が生まれ、言葉や知性を活発に育て生き残りの力をつけていくわけだが、この移行に失敗した場合、子供は社会化することに挫折感やコンプレックスに打ちのめされる可能性がある。

医療講座での先生の話にもあったが、水星期では競争を通じて自己を強めておくことで健全な肉体と精神が必要があるという。

双子座は、競争原理の象徴でもあるわけなので、この説明は大いに納得ができる。

しかし先生は、水星的機能(脳や肺や腸など)を強くするためには、人とふれあい、感じ、共感し合うことが重要だと話す。

ここが、まさに双子座=水星と蟹座=月の一対の関係性だ。

心理学者のアンスバッハーは、ことばについてこう言う。

我々がつながり、協力するために、いかにことばが重要であるか。人間は社会的な存在である。コミュニケーションは、社会的交流の中核となるものである。

コミュニケーションのスキルを発達させることは、子どもたちが自分の社会的もしくは情緒的世界をマネージすること、他者とかかわることを可能にする。

コミュニケーションは、後に仕事、交友、愛情関係をこなすため、安定したコミュニケーションの基盤をもたらす。

言葉をスムーズに使うことが所属感覚にこれほど重要であるならば、逆もまたしかりだ。

つまり、コミュニケーションに困難さがあると、人とのつながりを育む際の障害となるかもしれないのだ。

共感力を育てる方法として、「他者の目で見、他者の耳で聞き、他者のこころで感じる」というのがあるが、ここで注意しなければいけないのは、蟹座=月だけでも共感力というのは育たないということだ。

「あなたと私は同じである」といった自己と他者の区別がつかないままでは、むしろ共感力は育たず、争いや排除、断絶が生まれるだけだ。

人はそれぞれ違う考え方や価値観を持っている。

それでも理解し合う努力をしていくこと。

それが共同体感覚となる。

エレメントの話は尽きることがないので今日はこのくらいにして。

身体の機能もこころの機能も、また社会の仕組みも、このようにまったく違う性質で補完し合いながら、陰陽のバランス、±のバランスを整えていくことが大切なのだ。

それがホロスコープ上で説明できるなら、やっぱり占星術ってすぐれものだね。