心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

小さな一歩

結婚を決めた、お店をオープンさせた、職場復帰を果たした、恋心を抱く文通相手に会いにフランスへと旅立ったなど、日々、様々な春の声を聞かせてもらっている。

新たな人生への一歩を踏み出した人たちの声だ。

その反対に、まだ霧の中をさまよっている人たちもいる。

ぼんやりだが示す方向はわかっている。

進むべき道も、その答えも知っているのかもしれない。

視線の先には光が見えていて、こころの中に希望という温かさを感じることはできている。

あとは、一歩、その一歩を踏み出すだけなのだが、それがどうしても難しい。

現場でも、これが一番歯がゆく感じる瞬間だ。

まるでここ最近の陽気のようだ、と雨の明治神宮を歩きながら思う。

桜が咲いたと思ったら、冬に戻ったような寒い日が続いている。

三寒四温と言うが、まさに成長とは一進一退であり、直線的に進む道はなく、行きつ戻りつしながらの道のりだ。

けれど、春の気配はすぐそこにある。

その場で足踏みしているように見えるが確実に前に進んでいる。

だから、諦めず続けていくしかない。

先月、akariさんの指導のもと、アネモネの会でスモールステップ法というワークをやった。

スモールステップとは、達成できる範囲の行動を小さなステップにし、順序立てて学習する方法のこと。

小さな目標を速やかにクリアしていくこの方法は、満足感、達成感に繋がり、結果として行動を学習する近道となるというものだ。

そういった方法論があるのを知ってはいたが、実際、行ってみると、私に欠けていた、または忘れていた視点だったのかもしれないと痛感した。

それに改めて気付いたのは、PCの扱いに慣れていない人から、「SGの使い方のテキストを作ってください」と言われた時だった。

当たり前すぎて考えもしなかったことを相手に伝えていく作業を通じ、スモールステップの難しさと大切さを知った。

スモールステップについて、akariさんが「ふだん自分がいかに大きなステップで考えているかに気づいてもらえたら」と言っていたことを思い出す。

障がいを持った子供たちから教わった視点だという。

どのような道筋を描けば、その道を行く勇気ができるのか。

どのように一緒に未来のイメージをふくらましていくか。

この辺が、今の私の課題となっている。

雨が上がり、風が暖かく感じられる。

季節は確実にめぐるのだ。