心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

エキスパートを目指す!モチベーションを維持させるには

昨日の実践読み講座の最終回では、皆さんの占星術に対するモチベーションが高まっているのを見て、とても誇らしい気持ちになった。

なぜなら、みんなのやる気が私の仕事に対するモチベーションになるわけで、相互作用ががさらなる良い循環、結果を生むこともわかっているからだ。

エキスパート=熟達者になるための必須条件のひとつにモチベーションの維持というのがある。

占星術では、エキスパートを土星木星が、そこを目指す燃料としての太陽、そして場作りのモチベーションとなるのが、月―火星ー金星ということになるだろうか。

エキスパート研究によれば、エキスパートとは、ラテン語で「試みた」を意味するexpertusから派生した言葉で、「経験で得た知識を持った」が語源となっている。

熟達の特徴として、

①事実に関する詳細な知識、言語化暗黙知を多く持っている

②最高のパフォーマンスを素早く正確に実行できる。

③初心者がわかならいような重要な特徴に気づく検出能力、それが何であるかわかる認識能力がある。多くのパターンについても理解もあり、複雑な状況を理解したり、深層を探り当てたり、問題点を見つけ出したりできる。

④正確な自己モニタリングを行い、自分のエラーや理解の状態を把握できる。また自分の長所や限界を知っている。

⑤短い時間と労力で実行を可能にするポイントを見つけることができる。

ということだ。

エキスパートになるには、通常10年以上にわたる長期的な学習が必要であると言われている。

社会天体である木星=12年の周期を考えれば納得がいくだろう。

しかし、長い職業訓練の間には、気持ちが折れることもしばしばある。

熟達化のプロセスには、自分で自分のモチベーションを自己調整していくことが重要になってくる。

モチベーションの維持として、まず、育成上手な先生、意識を高め合える仲間を持つことが大切だ。

他者との関係の中で人は動機づけられ、親和動機、親密動機が高まることで、モチベーションは維持しやすくなる。

その次に、「有能感」というのが挙げられる。

その領域をうまく取り仕切れているという実感、できなかったことができるようになったという向上心に対する満足感がモチベーションの源泉となる。

フロー経験として、自我の喪失や忘却、世界との融合感、自己目的的であり、外発的報酬などで動機づけられていないということも必要な条件と言われている。

また、自己決定の感覚もチベーションの維持にとって重要となる。

つまり、「熟達者になれるかどうかわからないけど、自分でこれをやりたいと決めた」ことに向かっているという感覚だ。

これは講座中、土星の象徴の説明の時によくする話だけど、土星が苦手な人は、結局、○○になろうという覚悟ができない人が多かったりする。

土星=MCとは、私は○○な人間ですと人に語れること、そして自己像、または未来の自己像=太陽を自分で決定することが、エキスパートへのモチベーションを維持することとなるということでもある。

希望=木星と課題=土星の双方のバランスを取りつつ、10年をひとつの目標として太陽を燃やし続け、やる気=火星、私的感覚=月、親和性=金星をうまく使いながら自分の生きる場を整え、エキスパートを目指すことができるかもしれない。

私もまだまだこれから。

みんなで一緒にエキスパートを目指しましょう!