心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

天王星は個性を刺激し合い、承認し合う アートセラピー講座を終えて

朝、訃報のメールが届いた。

エネルギー政策や海洋技術の研究をなさっていたYさんが、昨夜、突然お亡くなりになったという。

毎年この時期になると、CIGSという会議で各界の有識者の方を前に「来年の運勢」のようなものを読ませてもらっていた。

参加者の多くが私の登場に戸惑い、”どこかの占い師のお姉さん”という扱いで、面白おかしく聞いているか、斜に構えるか、寝ているかしていた。

しかし、Yさんは、いつどんな時でも私の話に真剣に耳を傾け、鋭い質問を投げかけ、博識のある見解を述べ、私を大いに奮い立たせてくれた。

私は、Yさんのそういった態度から、風のエレメントの平等、対等、公平さ、知性の持つ自由で旺盛な精神というのを学ばせてもらった。

知性を前に、人はいつでも尊重されていた。

だから、Yさんの訃報は、とても、とても悲しい。

ご冥福をお祈りいたします。

さて。

昨夜は、麻理さんのアートセラピー講座最終回。

最後は、ホロスコープの最後のパースペクティブ射手座、山羊座水瓶座魚座の「全体性」という考えを育てる会だった。

とても難しいパースペクティブですね。

全体とか、社会とか、集合体と言葉で説明するのは簡単だけれど、自分の中で身体感覚に落とし込むのは難しいかもしれない。

基本的には、このパースペクティブではエゴを手放し、社会の歯車のひとつになることを目指す。

自分の利益ではなく、全体の利益につながる価値観を育てていく。

”個人の価値”より、”総体的な価値”を重んじる。

そういった全体への思いを支えるためには、麻理さんのテキストにあったような「自らが紡いできたストーリー」が必要である。

全体の一部になっても、決して消えることのない”私”がいてこそ、全体に向かっていける。

今回のワークでは、それをじっくり考える機会になった。

ピカソとマンダラという塗り絵のワークをやった後、麻理さんが「おおきな木」の絵本を朗読してくれ、それから最後のワーク、自由工作で「木」を作るというのをやった。

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「おおきな木」は、まさに”全体”のパースペクティブにふさわしい内容だ。

遊び相手、食料、乗り物、住居、安住の地というように、木は、その時の求めに応じて”役割”をこなしていき、少年はその時の必要に応じて、木を頼り、利用していく。

私たちは、どちらの立場にもなり得る。

与えることも、奪うことも、いつも同時に起こっているのだ。

それを踏まえたうえでの、自由工作「木」のワーク。

アートセラピーでは、「木」は自分自身を表す。

さて、私たちは、それぞれどのように「木」を表現し、自分自身をどのような存在として、その「役割」を捉えているのだろうか。

みんなの「木」。

それぞれの物語があり、それぞれの個性、それぞれの役割があるのがわかる。

中には、集合体という森の中で、存在意義という目的を探し続けている人もいるかもしれない。

でも、もしかしたら、そんなの必要ないかもね。

存在そのものが、社会の中の”役割”なのかもしれない。

天王星とは天王星そもののが個性なのではなく、個々人の個性が刺激し合い、承認し合う行為なのだということがわかる。

天王星が”利他的”と言われるのは、そういった作用の力なのかもね。

皆さん、素敵な作品ありがとございます。

麻理さん、素敵なワークをありがとうございます。

クリスマスイベントで集大成としてのコラージュを行う予定です。

また、みんなで楽しくワークできるといいですね。

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