心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

ネイタルチャートは誰のもの? 個人心理学と象徴の使い方

少し春めいてきましたね。

昨日の勉強会では、桜餅やら手作りのケーキやらをごちそうになりつつ、楽しくナラティブセラピーの勉強をすることができました。

金星、月ー冥王星のテーマの書き換え。

前向きな話をたくさん聞くことができましたね。

2か月に1度、静岡からいらして、自分の”今”を書き換えてくれているTさん。

2か月後の自己語り、どのように刷新されるのかを楽しみにしています。

人生の物語が刻々と変わる中で、皆さんの成長を見守りつつ、こうして仕事ができることに幸せに感じている。

大阪のSさんとは、毎日のように音楽談義をしたりして。

魚座の季節は、気づくといつも音楽三昧。

心にしみる音楽を聴く。

今日は、ちょっとだけホロスコープの視点の話。

昨日、うれしいコメントをいただいたのでご紹介します。

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今回、土星の復習や、土星のコラムを書いて、改めて土星の役割を考えました。

「心理占星術」で初めて、土星が立体的になったように感じています。

土星は太陽や月が心地よくなるためのシステム作り」という説明には、ハッとしました。

そう考えると、とても土星が扱いやすくなり、なぜ重要な天体なのかが腑に落ちました。

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Aさん、いつも真面目にお勉強に取り組んでくれてありがとうございます!

私の心理占星術の考え方を支えている理論の一つにアドラー心理学がある。

アドラーは、自分の理論を個人心理学と呼んだ。

個人心理学とは、個人をそれ以上分割できない存在であるという考えを基本とし、人間の生というのは、個人が個人の全体を使用し、個人の目的に向かって行動するものであるとした(使用の心理学とも言われている)。

個人中心とは、まさしく私のイメージするところの”太陽系=ホロスコープ”という視点につながっている。

例えば、太陽□土星アスペクトがチャートに示されている場合、人によっては、「私は自己表現が苦手だ」と使用することもあれば、「私は自分の人生を自分でマネージすることに成功している」という使い方をする人もいる。

つまり、ポジティブに使おうがネガティブに使おうが、個人はネイタルチャートに示された象徴を個人の目的に合うよう使用し、それに向かって行動するということだ。

アドラーの考え方を借りれば、チャートの中で土星やら冥王星やらが悪さをしようが、それは、個人の目的にかなうように使われているだけだということになる。

それがアドラー心理学の個人心理学の考え方だ。

不思議なもので、人というのはわざわざ幸せになれないような方法を取ることがある。

慣れ親しんだ状況を手放すのは、誰にとってもストレスなのかもしれない。

時には、罪悪感や遠慮も働く。

素直に幸せに手を伸ばせない人もいる。

単に、その方法がわからないだけなのかもしれない。

とにかく、時々、

その使い方はもったいないよ!

もっといい天体の使い方があるよ!

と、おせっかいをしたくなることがある。

時に目的を見直し、時に使用の仕方を見直し、ネイタルチャートを自分のものとして責任を持って使用していく方法を考える。

土星の使い方もそう。

何も土星を試練や制限という意味に限定しなくてもいい。

元型という考え方すら、既に権威的であったりする。

象徴を狭い世界に閉じ込めず、自分で使用の仕方を探っていけばいいじゃないか?

なぜって、チャートに示された太陽系は誰のものでもない、自分だけのものだ。

誰かに、使い方を限定されなくてもいいはずだ。

せめて、柔らかい意味で象徴をとらえること。

土星は「太陽や月が心地よくなるためのシステム作り」とし、その使用の仕方を自分で探っていけばいいと思う。

その辺、実験室でも考えてみたいと思う。

そうそう。

いただいたラナンキュラス、きれいに咲いています。

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