心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

私が土星的なものに憧れる理由

私の講座を受けている人からは、「土星の良さはわかったよ!」って突っ込まれそうだけど、今日はちょっと違うアプローチで土星のことを書いてみる。

この家に引っ越してきて半年。

慣れない独り暮らしにも、ようやく落ち着いてきた。

その理由は、実は3つの土星的作用にあると私なりに解釈している。

私の部屋のプライベートスペースから3メートルのところに隣のベランダが見えるのだけれど、そこの洗濯物の干し方の美しいことったら。

等間隔に並んだハンガー、しわひとつないシーツ。

もちろん干し方もこっそり観察。

無駄のない芸術的な所作は、まさに職人芸。

冬の終わりには、コートを丁寧にブラッシングしているのも見た。

お隣さんは、多分、70代後半の老夫婦なのだけれど、まさに土星的正確な時間を刻みながら生活しているのが、最近わかってきた。

風呂の時間はきっかり10時(のぞき見じゃないよ)。

私が朝カーテンを開けると、たいてい洗濯物は干され、既に庭を掃除している。

なんて美しい生活!

私も慌てて、ベッドを整え、掃除を始める。

私の部屋がいつもきれいなのは、隣の老夫婦のおかげだ。

今日なんて、朝から素敵なゆかた姿だった!

ステキすぎる!

土星が素晴らしいのは、安定した自己管理能力や結果を出すこと、メンテナンスの力や責任能力だけではない。

長い年月を経て育まれた、洗練された美しい技術力も土星の素晴らしい魅力だ。

見る者の折り目を正す厳しさもいいね。

または、窓から見える5階建ての建築物。

引っ越してきた時から工事が始まった。

そして今日、足場が外され、全貌がお目見えした。

毎日、職人さんたちが真面目に働く姿を眺めてきた。

「形にしていくってこういうことなんだな」としみじみ。

積み上げていくことの価値を感じた半年間だった。

または、同じく窓から見える隣の人(老夫婦とは違う家)の広い庭。

ひまわりや朝顔がすくすく育つ様子を観察していると、時間の経過とその正確なリズムに驚く。

私の家のベランダのアジサイも、やはりそう。

先日の台風でひまわりがくたっと地面に張り付いてしまったのだけれど、家の人がつっかえ棒をして、今は満開だ。

そういう自然の厳しさと向き合わせるのも土星の時のサイクル。

ほら。

土星って素晴らしいね。

私の中の土星の働きはまだまだ中途半端だけど、このように人や自然から土星の良さを学ばせてもらっている。

恒常性という変わらない安定感は、やはり土星のたまもの。

続けるということは退屈な面もあるけれど、見る者に説得力や安心感を与えることもできる。

あ、恒常性といえば、人間の健康にとって重要なホメオスタシスには「水泳が効く」という情報を聞きつけたので、きのうプールに行って来た。

家庭の医学でもお墨付きをもらったからね。

身体の体液(血液とかリンパ液とか髄液とか)を重力から解放することで、身体のバランスを調整できるということ。

水圧も適度な刺激となり、さらにいいらしいよ。

とかって、蟹座、山羊座の満月のときに考えてみた。

時には、果てしない宇宙のことではなく、生活のことを見つめてみたりしてね。