心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

明日は職業占星術! その前にチャート読みの基本的姿勢について

ミッドポイント講座お疲れさまでした。

みなさんが活発に象徴読みに参加してくれたおかげで、私もとても楽しく講義を行うことができました。

ありがとうございました!

今回はチャートを用いず、個人のキャラクターや哲学、職業や生き様といった情報をもとに、どこまでホロスコープをイメージできるかというのをやってみました。

これは、私が占星術を勉強し始めた頃、よくやっていた練習です。

チャートから個人を考えるのではなく、個人の「リアリティ」をチャートに当てはめていくという作業。

ボブ・マーリージョン・レノンの詩的な音楽から、水星や金星の可能性を洞察してみること(これは見事、参加者のMさんが答えてくれましたね)。

こういった感性が備わることで、「当てはめる」といった主観的な読み方から離れることができるはずです。

今日の中級講座でもそのような話題が出たが、ホロスコープ読みというのは、ノエル・ティルの言葉を借りれば、目の前にあるチャートに「息を吹き込む」という作業が何よりも重要になるということだ。

何の情報もなくチャートを見ても、そこから導き出せるものは何もない。

なので、まずはチャートから離れ、個人の性別、職業、年齢といった現実的な情報をもとに人物像を作り上げていく必要がある。

「37歳、女性、派遣社員」といった現実的な情報を積み重ねた上に、声のトーンや身ぶり手ぶり、服装や言葉使いからも多くの情報を得ることによって、個人の背景を理解することになる。

ブースなどに出ている方たちは、そういった「人を観る力」を備えることで、より豊かな洞察を得ているはずだ。

そうして改めてホロスコープを見てみると、チャートに既に行きが吹き込まれているのがわかる。

女性ならば、この太陽、火星は扱い難さゆえ、もしかしたら簡単に男性に投影されてしまうかもしれない。

月、天王星アスペクトは、派遣社員という安定しない立場にとどまることを助けているだろう。

デリケートな金星が人付き合いを遠避け、人と真剣にコミットすることを拒んでいるのではないだろうか。

現実的な情報を理解したからこそ、そのようにチャートが命を持ち始めてくるものなのだ。

占星術を学習する者は、占星術のテクニックをマスターするだけでなく、「人」をあらゆる形で観察し、理解していく訓練をすることが大切なのだ。

そういったことを踏まえて、明日の職業占星術を勉強していきましょう!

職業占星術は、非常に現実的な感性が必要となる。

みなさんの現実的解釈を楽しみにしています。

朝10時からと早いですが、よろしくお願いします!