心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

アネモネの会を振り返って 客観的理解と共感的理解

アネモネの会の参加者のみなさま。

お疲れさまでした。

そして、skypeを通してワークをしていただいたakariさん、本当にありがとうございました!

どうしても参加できなかった方々。

ビデオ視聴ができます!

後ほど、YouTubeにアップしておきますね。

みなさん、スモールステップを体験してみていかがでしたか?

一番多かった感想は、自分と人とは随分違うものだなということ。

ダイエットや部屋の片づけひとつとっても、目的も理由も違う。

そうなれば、アプローチ方法はまったく違ってくる。

スモールステップを実際やってみると、イメージから作るタイプと現実的な視点から作るタイプと明らかに二分されていた。

つまづくポイントもこだわりのポイントも人それぞれだ。

その違いを学べただけでも、今回はとても大きな収穫だったのではないだろうか。

最後に、akariさんが説明してくれた図が、私にはとても印象的だった。

星の王子様の「ゾウを消化しているウワバミの絵」のようなシンプルだけど奥深い図。

これは、共感的理解と客観的理解を簡潔に言い表した図だ。

スモールステップ

A君が高い穴に落ちたよ!

A君が深い穴に落ちたよ!

見ている視点が違うと状況表現も変わる。

カウンセリングには、どちらの視点も必要だとakariさんは言う。

寄り添わないとA君の視点はわからない。

でも、完全に寄り添ってしまうと客観的理解が得られない。

これが、私が常々言っている風エレメントと水エレメントの補完関係だ。

水星的視点と月的視点。

この図に刺激され、私は河合速雄氏の言葉で第3回アネモネの会の最後を締めくくった。

占星術を教えていると、「子供産んだことないのに、子供の相談に乗ることはできますか」とか「仕事など一度もしたことがないのに、仕事の相談に乗れるのでしょうか」という声を聞く。

もちろん、子供の相談をするには、相談者と同じ視点に立つことのできる「母親」の経験をしている人が好ましいと思うかもしれない。

または、ガン患者の相談に乗るなら、少なくとも病気で苦しんだことのある人のほうが、より力添えができると考えることができるだろう。

でも、果たしてそうだろうか。

河合氏は言う。

ひとつの経験は、時間や場所の差を超えて共通性を持つと考えられる。われわれが「経験」というとき、それは、ひとつの経験を共通して相当なところにまで拡がるものだと考えられます。

その点をもっとおしすすめていきますと、ひとつの経験を豊かに深く経験することのできる人は、それを、共通の因子として経験の枠組みを拡げることができる。われわれが体験を深く掘り下げていくとき、何か共通の因子につながっていく。

カウンセリングをする人は、自分の経験を深めることを考えねばなりません。同じひとつのことをしても深く体験した人は、それを共通の因子として多くのことが共感できるようになりますし、浅いところでとまっている人は、少しのことしか共感できません。

絶対、本当に人の体験がわかることはないです。そして、絶対、本当にわかる必要はないのではないかと思います。そして絶対、本当のというまではわからなかったとしても、自分のやってきた体験を共通の因子として、それにつながっていこうとしています。

共感的理解というのは、その人のされたことと、私のしたことがよく似ていて共感できるのではなくて、その人のしたことと、私の体験とは相当違うのだが、あるいは、違うが故に、その違う体験を共通に感じ合おうとしてこそ、ふたりは深い理解に至るといってよいかもしれません。

同じ視点に立つだけでなく、違う視点だからこそ理解しあえることもある。

だから、自信を持って、自分の人生を大切に生きていくことが重要なのだ。

akariさん、このような機会をありがとうございました。

年末くらいに、各自スモールステップを作成し、その後の結果を発表しようということになりました。

何事も自分でやってみないことには始まらないですからね。

ということで、皆さんのスモールステップのご報告お待ちしております!!

来月のアネモネの会は8月14日。

次回はちょっとしたイベントも企画中です。

その内容は近日中に発表いたします!

では、次回もお楽しみに!