心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

職業占星術シンポジウム 感想続々届いています!

昨日の講座では、めずらしく生徒さんのチャートを使って、公開カウンセリングのようなものを行った。

成長過程から太陽の目覚めまで、象徴のネガティブな要素、ポジティブな要素を汲み取りながら、それでも光の輝く方向を目指している様子がわかり、とても感動的な講座となった。

私自身、「なぜ、本人はその道を選ぶことになったのか」という職業を選択する理由を改めて勉強することができた。

「その仕事をすることで、私が私でいられるのだ」という言葉がぴったりくるであろう、素晴らしい太陽=人生の目的の例だった。

協力してくれたS氏。

本当にありがとうございました。

で、職業シンポジウムの感想。

たくさんの方からいただいています。

その中でも、「人は自分のホロスコープから離れた人生を生きてはいない。決して、間違った選択をしてはいない。ちゃんと自分にふさわしい人生を選んでいるのだ。それなのになぜ、人は自分の仕事に不安、不満、憤りを感じてしまうのか」という私の言葉を印象的に受け取ってくれている人が多いようだった。

そのひとつの理由として、「多くの人は、自分自身の選択に自信を持つことが難しいのではないか」ということ、また他の理由として、「自分自身の成長も進み、時代の変化が目の前に迫っているにもかかわらず、問題解決を避け、漫然と生活してしまっているのではないか」、そういった個人のパターンが職業に対する不信感へとつながっ

ているのではないかということをシンポジウムでレクチャーさせてもらった。

私自身、職業意識の参考となる意見をいただいたので、そちらをみなさんとシェアしたいと思う。

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ちょうど私が今いる部署でも「新しい働き方」を考えるという転換期にいます。

多様化する価値観の中で、どうやって既定の習慣を外すか、新しい価値を生み出せるか。

個人の成長とはなにか、会社という枠の中ですが考えることとリンクしていて、占星術もしかり、会社でのテーマにもしかり、私の携わる2つの課題にぴったり合うタイミングでした。

時代の流れ、環境からの要請というのは、会社にいれば無視できないもの。

それでも個人個人が変わっていくと環境も時代も変わっていくといういわゆる占星術的な双方向の関係「As above so Below」を今の職場でも実は体感しているんですね。

私にとっても、職業占星術はテーマは追求していきたいと思うようになりました。

nico先生の講演で私が一番印象に残ったのは、個人は間違った選択をしていない、ということでした。

それでも感じてしまう不満感や欠乏感、その原因がどこにあるのか、出口はどこにあるのか、という切り口はまるで私自身にも向けられたような感じがしました。

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実際の現場でも職業意識の変化はどんどん始まっているようだ。

実はシンポジウムのあったこの日、「Tokyoワーク・ライフ・バランス」というイベントも行われるとニュースで告知していた。

ワーク・ライフ・バランスとは、人それぞれの希望に応じて、「仕事」と、子育てや親の介護、地域活動等の「仕事以外の生活」の調和ろうという試みだという。

望ましいバランスは人それぞれ違うし、青年期・子育て期・中高年期といったライフステージによっても変化するのだから、ワーク・ライフ・バランスの実現のためには、これまでの働き方を見直すことがポイントになるだろうということだ。

実際は2007年頃から、始まっている試みのようだ。

乙女座土星魚座天王星オポジションの時だね。

他の意見も見てみよう。

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個人的には、自分らしさや、社会的な意義などを真剣に考えると、“生きがい疲れ”のようなものに襲われそうで、自己啓発モノは苦手でした。

おそらく、生きがいを求める挑戦をすると社会に翻弄されるかもしれないという北半球強調の心理だろうと思います。

ですが、占星術、特に心理占星術を学び始めて、このあたりが解けてきています。

シンポジウムで、土星以遠の天体のアスペクト形成と時代のテーマや、10-6-2ハウスの心理的報酬や充足つながり方をうかがうと、人間たちののつくる時代意識が、個人の生きがいやそれが実現可能な社会を考えさせ挑戦させる局面に、現代の人類文化が差し掛かっている。

それに乗らなければ、この現代に生まれた意味があるだろうか?などと、これまたちょっと極端な心理変化を感じているところです。

大きな力のコントロールがきかない複雑な現代の状況をこれまでの人類の選択が間違っていたからこんな様である、などと悲観的にとらえるだけではもったいないと思いました。

人類全体の長いスパンでの模索には、個人のチャートにあるような発展段階の緊張が、より強烈にショッキングに現れる。

そう感じました。

誕生と必ず対である人生の終りが、本人も周囲の誰もが望まないカタチで訪れることが数多くあり、それは人間の知恵では止められないというやりきれない気分や重い無常感が、ちょっと開放されました。

nicoさんの言葉を借りれば、個人がチャートに遠くない所で生きていて、その方向に光を発揮しようとしているなら、その総体もそうであろう。という感覚です。

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私は、牡羊座天王星を生存本能の目覚めでもあると考えている。

私も自己啓発本とかによくある”自己実現”とか”生きがい”といった言葉に「耳タコ気分」になることは多々あるが、今の流れはむしろ、「生きていかなくては!」という生存欲求に近いものがあるのではないかと考えているのだ。

西半球・天秤座・金星タイプはやや圧倒されるところもあるかもしれないが、誰にでもASC・牡羊座・火星があるのだから、そこを刺激しつつ、「じゃあ、私ならどうする?」と手当たりしだい、あれこれやってみるしかない。

考える前に行動を!ということだ。

そして、天王星が牡牛座に移行する2019年には、自分の道を極めていくという流れが作れるといいね、となる。

「ワークシフト」の著者グラットン女史の描く2025年は、ちょうど海王星牡羊座に、そして冥王星水瓶座に移行する年であるから、より「個人の生き残りの力と個性」が重要になってくるのかもしれない。

まあ、あまり複雑に考えず、動物が獲物を狙う感覚で目の前にあるものに飛びつくといいじゃないかと私は個人的に考えているけど、その人らしい生き残り方を見つけられるといいよね。