心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

時間的志向を分析し意識を変える

最近の私の勉強会でとても人気のある技法――ミッドポイント表を使い、チャートを整理して、時間的志向を考える。

自分の意識がどの時制――過去・現在・未来に偏っているのか。

たったこれだけのことなのに、非常に有意義な鑑定ができるのに驚いている。

昨日も麻理さんと時間的志向の話で盛り上がったが、この志向性というのは面白いもので、うっかり自分のパターンが出るものなのだ。

その人の持つ「力学的保存の法則」のようなものだと考えてもいいかもしれない。

「力学的保存の法則」というのは、簡単に言えば、外からの刺激=運動がなされないと、力学的エネルギーは変化しないというもの。

過去にとどまる。

現在にとどまる。

未来にとどまる。

外からの運動によって、はじめて動きが起こる。

それまでは、力学的エネルギーは変化しない。

宇宙エネルギーの総量(個々の持っている力)は変わらないので、いつまでも同じエネルギーの消耗をしてしまう。

位置エネルギーを変える、つまり時間的志向を変えることによって、エネルギーの流れを変化させ、新たな運動を作り出していく。

変化というのは、何も引っ越ししたり、転職したりすることではなく、意識の在り様なわけだから、意識が変わらなければ、住居を変えても仕事を変えても、結局、同じ悩みにはまり込んだりする。

もちろん、自分にもあてはまる。

何も暗い性格を明るくする必要はない。

男ウケ、女ウケを狙っても、こころの奥にあるモヤモヤが消えるわけではない。

自分の好みや感性を捻じ曲げれば、こころの平穏は訪れない。

でも、この時間的志向の変化を心がけることで、新たな意識変化を起こすことができる。

自分自身の資質を変えることはないので、鑑定の現場でも実にスムーズにアドバイスができる。

これは大きな発見だ。

アドバイスの仕方は修正の余地があるが、このやり方をもっと洗練させていけたら面白いものができるかもしれない。

せっかくだから、この勉強会、もう少し続けてみてもいいかもね。

皆が飽きるまでやってみようかしら。