心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

成功体験と決別する これまでの”勝利の方程式”ではうまくいかない

「外部環境の変化が進む中、従来のモデルで持続的成長を図ることが困難になっていた」

とは、28日に行われたヤマト運輸社長の関係での言葉だ。

これぞ、まさに射手座・土星が考えるべき重要なテーマのひとつだろう。

射手座・土星も残すところ8か月が過ぎた。

皆さんは、射手座・土星からどのようなメッセージを受け取っているだろうか。

私は今回のヤマト運輸のように印象的な時事ニュースを耳にするごとに、「なるほど射手座・土星は、このような気づきとなり、時代を変化させているのか」と毎回勉強させてもらっている。

ヤマト運輸のビジネスモデルの勝利の方程式とは、手厚くきめ細やかな日本型の手厚いサービスということだが、それがAmazonからの配送を請け負うことによって労働環境が悪化。

で、「持続的成長」が難しくなったということだ。

これまで”善”と信じていた、そして恐らく、今でも”善”であってしかるべきものが時代の変化とともに通用しなくなっていく。

それを受け入れ、改善していくことは、射手座的感性にとっては苦渋の決断であろう。

射手座土星は、いわゆる自分の中の”成功体験”との決別を意味している。

2014年末から射手座入りし、一度、蠍座に逆行。

2015年9月中旬に本格的に土星は射手座を運行し始め、そして今年の冬至直前に土星山羊座で回帰する。

今は、最後の重要な逆行期に突入している。

自分を取り巻いている外部環境とはどのようなものか。

もはや機能していない成功体験とは何か。

明るく、美しくはあるけれど、これからの時代に不必要であろう勝利品をどう手放すか。

鍵となるのは逆行が始まった先月上旬、4月上旬のころ芽生えた新しい意識、古いものに対する哀愁と嫌悪、自分を変えていかざるを得ないと感じだ出来事、そのような感覚が芽生えていたとしたら、それらがある”何か”との決別の時であったかもしれない。

または、もっとさかのぼって前回の土星逆行時、2016年4月~9月ごろの変化の中で体験した体験、正しくはあるけれど自分本来ではないもの、良いものではあってももはや時代遅れのもの、そういったことに気づく、何か機会を得たことはないだろうか。

よく講座で話す話だが、土星とは、本来は自分の太陽と月を効率よく動かすためのシステムを作るエネルギーである。

つまり、土星が個人にもたらすものは、本来の「自己感覚」「自己の限界」なわけだ。

「成功」なんていう、つまらない”えせ”な外的報酬に惑わされ、本来の内発的動機づけを忘れてしまったことにより、自分に無理をさせてしまう。

そして、古い勝利の方程式にしがみつき、やり方を手放せなくなってしまう。

結果、周囲も自分も追い込んでしまうこともある。

これは企業にも言える。

表向き善良、優良な企業としてふるまっても、時代に合っていなければ、またはそこに生きている人たちに合っていなければ、外向きがどうであっても、結果ぼろが出る。

外向きの顔が良いもの、立派なものであればあるほど、地に足がついていないなんてこともあるかもしれない。

国だってそうだ。

もはや、アメリカが軍艦を送ってこようが、アメリカの成功体験がうまくいくような気がまったくしないし、違法に設置された慰安婦像の横に徴用工像を置くといっても「またやってるよ」だし。

山羊座土星に向かう最後の逆行期。

せっかくだから、個人が個人として、企業が企業として、国家が国家としての在り方(土星=MC)を堂々と示せるようになりたいと思う。

無理もせず、はったりもせず、うまくいってもいない成功体験にしがみつくこともなく、今の自分が自分らしくいられるようなビジョン=希望を引っさげて。

今、何かがうまくいっていないと感じていたら、そんなことじゃないかと思う。