心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

虚無からの形成力 意思によって浮かび上がってくるものとは?

昨日、このようなメールをもらった。

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牡牛座で自己価値を感じるにも、牡羊座=火星の虚無って大事ですよね。

虚無からの形成でなければ、社会とか自分が属してる業界、グループとか既存の価値体系に見合う価値を探そうとするけど、虚無からの形成——―何もないところから「これをやってみるんだ」ってまず決めうちをしてみることで、これまでは見過ごしていた自分の特徴みたいなものを感じられることがあるだろうと。

大工さんになろうと思ったとき、これまで忘れていた、小学校のとき工作が得意だったことが俄然価値を帯びて感じられるような。

やはり、牡羊座=火星がスタートだから、虚無から始めることが重要であるし、逆に言えば虚無からでしか目の前の道具も目に入らないから、牡羊座=火星のスタートでボタンの掛け違えをするわけにはいかないということですね。

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今日、職業占星術の講座の中で南方熊楠のチャートを扱いましたが、そのときも、この「虚無からの形成力」という話になりました。

「虚無からの形成力」は、2020火星サイクル手帳のメインテーマのひとつですが、虚無という言葉を辞書で引くと、

 

この世に存在するすべてのものに価値や意味を認めないこと

 

というのがあります。

「認めないこと」が虚無であるということは、逆に「認めること」によって虚無からの脱出を図ることができるということです。

 

The magician私は〇〇になる、私は〇〇をする、そういった意思を持つことによって、虚無だと思っていた世界が再形成を始める。

 

1番目のタロットカード・マジシャンのカードのように、手を掲げ、宣誓をし、意思を強く持つことによって、何もないと思っていたところに、このカードでいうところの机の上に、その決意にふさわしい道具が浮かび上がってくる。

 

「ない」と思っていた場に「ある」が生まれる。

これが牡羊座=火星の意思の力、自己信頼の力、形成力ということである。

 

ないと思えばない、あると思えばある。

 

なんだか終わりのない問答みたいになってますが、結局、世界というのはそういった「意思ひとつ」の場なのだろうと思うのです。

 

 

これでやっていこう!と思った瞬間に、

 

あ、そういえば、それに関係する本がどこかにあったな

まだ使えそうな道具が実家においてあるかもしれない

ちょっと試しにやれるだけやってみるか

 

という具合に「ある」が生まれ、物事が次第に始まっていく。

その意思が強く働けば働くほど、「ある」が必然的に増えていく。

それが虚無からの形成力ということだと思うのです。

 

そういった意味で世界はとても豊かで、自分も自分の生きた年月の分豊かで、ただ「ある」と信じ、「やる」と信じれば、世界はもっと面白く応えてくれるようになるわけです。

 

意思の力を働かせてみたとき、何が机の上に浮かび上がってきたでしょうか。

何か面白いもの、使えそうなものは出てきましたか?

あなたの意思は、あなたにどのような「ある」を教えてくれるでしょうか。