心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

多重構造としてのホロスコープ

まずは、カイロン・ノエルティル心理占星術基礎講座にご参加のみなさま。

明日、あさってと、3回目の「ノエルティル心理占星術基礎講座」ですね。

第1回、第2回と、見るべきポイントが増え、だんだんと難しく感じられてきたかもしれません。

明日は、土星逆行&ノード軸の影響、そしてミッドポイントと続いていきます。

まずは、これまで学習してきたことを用いて、実際、どのようにチャート上に示されているのか、どのように解釈していくのかを詳しく考えていきます。

その上で、細かな分析を加えていく。

先月も書いたのですが、本当は天体の解釈の仕方やホロスコープの仕組みなどもお勉強したいところなのですが、どうしても時間が足りない!

ちょいちょい小出しに、象徴の考え方のヒントなども挟んでいく予定なので、いつも通りハイスピードな講座になっていく予感。

みなさん、頑張ってついてきてください!

ホロスコープというのは、何層ものレイヤーとしてひとつの構造が成り立っている。

その土台には1H=牡羊座=火星という基礎があり、そこにネイタルチャート、ソーラーアーク、トランジットなどが重なる。

各々が別々に働いているのではなく、同時に刺激を与えあっている。

また各天体も、それぞれがバラバラに動くということはない。

太陽と月、金星と火星、水星と木星は、アスペクトがあろうがなかろうか補完関係にあるし、または火星と木星土星天王星は、まったく違う働きの中でお互いを意識し合っていたりする。

土星は、どこにあっても山羊座心理的背景を背負い、3ハウス9ハウスは、水星、木星の意識を背負っている。

そのように絶え間ないエネルギーの循環を持ちながら、ネイタルチャートは得意分野と不得意分野、過剰と不足を繰り返しながら、自己の恒常性を保とうとする。

その過程で、防衛や抑圧などができあがるのだが、それを分析して行くのに有効なのが、ノエル・ティルを代表とする心理占星術であると私は考えている。

いつもの私の講座では、のっけから「多重構造の理解」をやっていくので、みんな頭がグルグルになって、「はあ~、やっぱり占星術って奥が深いんですね」っていうことになる。

けれど、ホロスコープは多重構造であることを最初から理解しておくことで、「1ハウスに海王星があるとどういう意味だって?」という落とし穴にはまることはなくなり、ホロスコープの持ち主それぞれのパターンに読み方を修正することができるようになるのだ。

考えてみれば当たり前のことだ。

人間だって、多重構造なのだ。

魂があり、身体があり、こころがあり、思考がある。

それぞれが勝手気まま、別々に機能するということはあり得ない。

社会だってそう。

つまり複雑なものを理解するのに、単純な方法があるわけないってことですね。

でも、ティルのメソッドは、それを限りなく単純化し、しっかり理解できるよう作られている。

そういう意味で、私は彼のメソッドを強く推薦しているというわけだ。

最初は難しく感じられるかもしれませんが、とにかく繰り返し、繰り返し、実践で利用してみてください。

カイロン講座でも、出来る限り、実践的に読む練習をしていきます。