心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

占星術がリベラルアーツ=自分に返ってくる学問だとして、では皆さんは、火星□冥王星をどう読むことができた?

10/7(土)の時期読みパーフェクトマスター講座の内容について思いをめぐらせ続けている。

「今、この時を読む」ということで、10/7の天体配置を各自好きなようにリーディング&プレゼンをするという内容だったのだが、これがいろいろな意味で学びになった。

いろいろな意味というのは、ただ単に象徴読みのバリエーションが増えたということだけではない。「今、この時を読む」ことで「今の自分がわかる」という至極当然のようで、実際、心を扱う場でしか理解しえない学びがここにあること、それがわかったということだった。

私の心理占星術の生徒さん、皆さんのこの日の動画を観てもらいたいくらい、とても大事な学びがそこにあったと思っている。

講座の中で、

アウグスティヌスの考えたリベラルアーツとは「自分に返ってくる学問」だということだが、まさに占星術も「自分に返ってくる学問」である。だから単に象徴を読むだけではなく、それがどう自分に返ってきたのかを観察すること。

という話をよくするが、ほんとうにそうなのだ。

 

今回の講座で読んだのはこちらの天体配置だ。

ジャニーズ問題、インボイス問題、辺野古移設問題、大阪地裁の水俣病に対する判決の行方といった時事的なニュースから、「大阪の金剛バスが 12 月にバス事業を廃止することになった」といったローカルな話題、また「知り合いのインフルエンサーについて」といったプライベートなニュースまで、様々なトピックがあがった。

 

そのテーマをなぜ取り上げたのか、何をどう伝えたくてそのトピックを選んだのか、私からのインタビューを受けながら、皆さん、自分の考えを発表してくれた。

 

今回、主に取り上げた天体配置は、赤で囲ってある2箇所、おそらく、今もっとも話題にされている山羊座冥王星に対し、最後の90度を形成する天秤座・火星、この2つの天体をめぐる心理的葛藤と、そしてではその根深い心理的テーマをどう現実的に解決していくかという魚座土星と獅子座・金星の180度(その後、乙女座に金星が移動し、本格的なオポジションとなる)である。

 

 

実は、先日の火星ワークショップ・蠍座期の内容も火星□冥王星に関するテーマだったが、このアスペクトは成長のプロセスやこれまでの経緯、今の心理状態、おかれている立場や関係性によって読み方が大きく変わる。

が、今、この火星がバイアコンバスタ(天秤座15度~蠍座15度)に位置していることから、今回の火星ワークショップでお伝えした内容がひとつ大事になると考えている。

 

強固に結びついてしまっているもの、定着しまっているものを切り離すことで、火星の力が目覚めさせていく必要性。
有機的」=植物の根が張ってしまった状態に例え、植物のように植え替えをすることで息を吹き返し、のびのびと自由になれる。そんなイメージが大事な時期だということをお伝えした。
有機的=多くの部分が緊密な関連をもちながら全体を形づくっているさま
 
統一教会解散などもこれにあたりますね。

 

火星ワークショップ蠍座編┃ダイジェスト無料動画

バイアコンバスタで迎える変容の体験 一体感ではなく切り離す力


www.youtube.com

 
そして、今回の講座でもっとも印象的だったのが、Oさんが「2026年度から2年間で取得する予定だった米国製巡航ミサイル・トマホークの取得時期を、当初より1年前倒しして25年度から導入すると木原稔防衛相が述べたというニュースだった。
 
なぜ、このニュースを取り上げたのかという質問に対し、Oさんは「日本人は危機感が足りない。中朝関係も動きが出ている。日本人はもっと危機感を持つべきだ」と言った。
 

実際、イスラエルパレスチナで、多くの犠牲者を出しながら自分たちの力を取り戻そうという戦いが繰り広げられているのを見ると、確かに、そういった危機感の必要性は否めないと思う。

 

だから、そういうことだ。火星□冥王星を読むにも、個人の中にOさんのような危機感がなければ、象徴をそう読むことはできない。実際、Oさんは非常に独立心、自立心のある人だ。だから、火星□冥王星を「個人の力を取り戻す必要性」と読んだ。

そういったマインドがなければ、火星□冥王星からそういう言葉を引き出すことはできないということだ。

 

それが「自分に返ってくる学問」ということだ。

 

実はここからもっと個人の心理に迫る解説があるのですが、それは講座の中だけのお話しということで。ただ今回、私自身も本当に勉強になったので、ぜひもう一度、同じテーマでやってみましょう。

 

これを読んでいる皆さんも、ぜひ火星□冥王星の意味をじっくり考えてみてください。

SNSやブログ等で流れてくる象徴にとらわれず、自分の中に返ってくるイメージを大切にして、ここからどんなものを感じ取ったか考えてみてほしい。

驚くような気づきが自分にもたらされ、自分の中の火星力がふと引き出される体験になるかもしれません。

 

ちなみに、知り合いのイスラエル人たちは、みな日常を淡々と過ごしていると聞いている。防空壕の中でも普通に仕事をしているという。有事が日常というのも複雑なものがあるが、冥王星山羊座にいる間にこの根深い問題が解決の糸口を見つけてくれるといいなと願っている。

諸外国の思惑も絡み代理戦争になりそうな予感もあるが、淡々と日々を過ごし、火星をしっかり育てていきたいと思う。