心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

太陽と月の話

いよいよオリンピック開幕!

仕事が手につかなくなるこの時期。

明日のなでしこジャパンの初戦から、いよいよ幕が開ける。

楽しみですね。

オリンピック選手のインタビューを見ていると、それぞれに自分の太陽を輝かせているのがわかる。

自分の「太陽」を胸に、決戦への意気込みを語る。

サターンリターンど真ん中の選手たち(北島もね)の、あの力強さ、説得力のある言葉を聞いていると、孔子の「三十にして立つ。 四十にして惑わず」の意味が理解できる。

北島は、自分を導いてくれたコーチから離れ、ひとりで戦う決心をした。

その結果がどうであれ、全責任を自分の背中に背負う覚悟はできているという。

人生とは厳しくもあり、そして孤独なものだ。

この1カ月、私はどこの講座にいっても、太陽と月の話を熱く語っている。

自分なりのモードがあるみたいで、気が済むまで、今気になっていることについて話しておきたくなるのだ。

カイロンでも、太陽と月の話をしましたね。

先日、トランスサタニアンのトランジットの勉強をしている時、生徒さんが「私、天王星が苦手なんです。なんで変わらなくちゃならないのと思うんです」と言っていた。

私は、これこそ月の難しさだろうと考えている。

講座でもコンサルテーションでも、「太陽のエネルギーを循環させて…」とかって言っているが、実際、人はそう簡単に太陽の力を発揮できるわけではない。

それは、月の状態が関係しているのだ。

太陽と月は、常に陰陽の関係となっている。

太陽と月が調和していなければ、よいエネルギーの循環はない。

つまり、月が安定した土台をしっかりと作っていなければ、太陽の力は発揮できないということだ。。

月が安定していないとどうなるか?

慣れ親しんだ居場所にこだわり、親しい人とだけ結びつき、変化を恐れ、安定を求める。

自分の能力があれば、よりよい転職ができるとわかっていても、古巣にとどまることを選ぶ。

つまらない人間関係を断ち切りたいと思っていても、未来への不安のほうが大きい。

そうやって、月に必死にしがみつき、太陽=未来に向かうエネルギーを無駄に消費してしまう。

可能性=太陽は無限大だとはわかっていても、やっと手に入れた安住の地を手放すのには勇気がいる。

人は、帰る場所を必要としている。

いつだって人は拠り所を、つながりを、安らぎを求める。

それがないと、本当にさすらい人になってしまう。

だから、まずは月のケアをしていくこと。

私生活を安定させ、心地良い空間と環境を手に入れ、「ここがあれば大丈夫」と思える場所を作る。

4ハウス=蟹ってことだね。

しかし、いつまでも月にしがみついてばかりもいられない。

蟹は、脱皮することで成長する。

自分のテリトリーを広げ、視野を広げ、可能性を広げることで、もっともっと月が充足する活動に向かうことができるのだ。

私も月のハードアスペクトの痛みを知っている。

けれど広げてみると、実はそんなに難しくないことも知っている。

最初の第一歩は、いつだって不安だけれど、太陽の力を信じて、自分の人生の主人公をやってみるのは、やっぱり楽しことだと思う。

オリンピックを観戦しながら、それぞれの太陽の力を応援したい。