心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

個性だの能力だのではなく、子供の心の風景に静かに触れてみよう

子育て研究会を始めてから、チャートの読み方が変わった。

 

毎回、お母さんの声を聞かせてもらっているからだろうか。

同時にお母さんたちの苦労や切実な想いとともに、子供が背負っているものの重さを感じることができているからだろうか。.

 

このような我慢ばかりを要求される鬱屈した時代に、それでも人生を生きていかなければならず、いや生きていく以上のもの———自由に生きろだの、自分らしく生きろだのを期待され、またSNSによる社交やら炎上やらを背負い、つながりと孤独の間を行ったり来たりしている子供たちのwell-beingに、占星術はどう貢献できるのかを、私なりに考える日々が続いている。

 

おかげでこれまで以上に、より慎重に、より丁寧に、Be=個人にもともと備わっている資質と、Do=未来のあるべき姿を読み解く努力ができるようになった。

 

だからこそかもしれないけれど、既存の「子育て占星術」に少しだけ疑問を感じるようになった。

 

子供の個性や能力をチャートに探すことは、一体誰のためなのだろうか。

 

私が子供だった頃の記憶をたどったとき、もしかしたら自分の親には、能力や個性を探されるよりも、自分の抱えている思いに寄り添ってほしいと思ったかもしれないと考えた。

 

未来には選択肢があると思えること、

自分で選ぶ自由があると思えること、

それ以上は、負担になることもあるだろうと子供時代に思いをはせて考えてみた。

 

子供には子供の心の揺れがあり、迷いがあり、不安もある。

けれど、大人だって自分の心のあれこれを言語化できるわけではない。

 

職業占星術カウンセリングのテクニックを使えば、子供の能力に触れることはできるかもしれない。

もちろん、そんな機会を設けてみることもできる。

 

けれど、ホロスコープを通してお子さんのチャートに触れてみたいと思うなら、お子さんの迷いも含めて、心の風景にそっと寄り添うリーディングから入ってみてもいいのかな、今はそんなことを考えている。

 

お母さんたちを喜ばせるために子供のチャートがあるわけでもなく、子供自身が自分の責任のもとで生きるためにホロスコープは存在している。

お母さんたちも子供のホロスコープから自分の見たいものを引っ張り出すのではなく、子供の心象そのものを理解する。

ただ、それだけ。

ときには、そのような見方をしてみてもいいのではないだろうか。

 

ということで、来週の子育て研究会は、心理占星術ならではとして、ホロスコープから「子供の心の風景」を読み解くというのを考えてみたいと思うのですがいかがでしょうか。

 

もしかしたら、お母さんは何もしてあげられないこともあるかもしれません。

子供が見ている風景ですから、その印象は、人生を通して自分で書き換えていかなければならないものもあるかもしれません。

けれど、心象風景を理解する努力はできる。

その辺、皆さんと一緒に考えてみたいなと思っています。

 

あとは、子供の成長プロセスを考えるというテーマで、個人の根っこ、本質としての火星、金星の理解を深め、ホロスコープの機能の調整の仕方なども考えてみましょう。

 

皆さん、自分のお子さんのネイタルチャートを持参して研究会に臨んでみてください。

 

では、次回の研究会のお知らせです。

 

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【研究会】子供の本質、原点となる火星、金星の働きと心の風景について 心理占星術 子育て研究会 6月期

◆◆ 開催概要 ◆◆

心理占星術子育て研究会 6月期

日時: 6/4(金)10:00~12:00

金額: 2,200円

内容:

1. 子育てと占星術の関係、参加者みんなで子育ての話題をシェア

  ・ホロスコープから考える子供の心の風景とは

2. 成長における火星と金星とは

  ・個人の本質である火星、金星を大切に生きることの利点

3. 実例チャート演習ー家族の力学と子供の自立、独立のタイミングについて

 

☆彡お申込みは、こちらのサイトから

→→→【研究会】子供の本質、原点となる火星、金星の働きと心の風景について 心理占星術 子育て研究会 6月期