ふと思い出し、昔、作ったファイルを探していたら、2014年9月4日（7年前！）に作成した「ハウスの書き換えとナラティブ」という資料を見つけた。
大阪カイロンの心理占星術・特別講座として用意したものだ。
覚えている人いるかなー
あの当時、まだ私の説明が拙かったせいで、皆さんに「ナラティブは難しい」という印象を与えてしまったなーと苦い思い出をかみしめつつ、結局、今でもやっていることが変わってないことに驚いた。
今では、少しばかり私の腕もあがったので、基礎講座を受けたばかりの初心者の方にも、学び続けてくれているベテランの方にも、それぞれのレベルに合わせた学びを受け取ってもらうことができるようになったかな。
そうなのです、ハウスの書き換えという考え方は、私がずーっと大事にしている技法なのです。
だから、ぜひこの利用の仕方を、ナラティブという考え方とともにたくさんの方に受け取ってもらいたいと思っています。
2014年に作成したテキストから、ほんの少しだけ抜粋。
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そこで思い出されるのは、あらかじめ自己があって自己のことを語るのではなく、自己についての語りがそのつど、自己を作り直しているということです。
私たちは日々、自分を語りながら生きています。失敗談、成功談、些細な出来事、深刻な悩み、うれしい気持ちや悲しい気持ちなどを語ります。こうした自分についての「語り」が、自分の人生物語の一部として日々書き加えられていく、あるいは、何かを語ることで、既に存在する、きのうまでの人生の物語に修正を加えたり変形したりすることもあります。
つまり、自己は「自己語り」によって更新されていくのです。よって、「自己」は語られなければ不確かな存在になってしまうということです。「自己」は以前の「自己語り」から時間がたつにつれ、次第にその輪郭をぼやかせ、不確かさを増していきます。そのぼやけた輪郭を描き直す作業が「自己語り」なのです。
大切なのは、「自己語り」を聞き届けてくれる人の存在です。単に自分を語ったからといって輪郭がはっきりするわけではありません。自己は聞き取ってくれる誰かに向かって語られなければならないのです。
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ベテラン受講生のAさんがこんなコメントをくれました。
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ハウスは人それぞれ感じ方が違い、個々のハウスの物語があるのが面白かったです。
鑑定でもハウスは、人によってはプライベートに切り込むような気がして、触れるのに注意が必要だと思っていましたが、アスペクトよりもむしろ本人の実感がともなうのでナラティブとして本人に語ってもらうのは有効だと感じました。
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そうなのです！
そうなのです！
ハウスは、自分のものではなく環境からの要請なわけですから、実際、客観的に何が起こっているのかを理解するのも難しくなく、そして手っ取り早く世界の捉え方を変えるのに有効なのです。
でも、それには「語りの力」がどうしても必要になります。
その他、月イチ勉強会「凝り固まったハウス解釈をとことん書き換える」にたくさんの感想をいただきました。
せっかくなのでご紹介。
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ハウスからの脱出、すごくまたまた目からウロコでした。
ハウスに関しては自分は下半球に集中してるので、上を望むのは諦めないといけないのかな、とか、それこそ与えられたものを一生懸命使うしかないという意識だったのですが、タロットの経緯を学んだ時のように、成長させてあげることができるんですね。
タロットを学んで３に集中なら次は４？？とそこで漠然と止まっていたんですが、対抗の９や１０にも意識次第で広げることができるかもしれないと思ったときに、すごくモヤが晴れたような、スッキリとした気持ちになりました。
冒頭仰ってたような、心理占星術と、今までの解釈の違い、本当に目の当たりにしてるので、これはいよいよ基礎から学ばないといけないですね。解釈の幅が更に広がりそうです。
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ハウスの勉強会も凄く興味深くて、面白かったです。
反対側のハウスやステリウムしているハウスの苦手な感じやなど実際にお話が聞けて、よりイメージしやすくて勉強になりました。
いきなり難しいハウスへの挑戦でなく、ハードルを少しさげたハウスの提案も、凄く魅力的で現実的な提案で素敵だなっと感じます！
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朝起きたときに、ハウスや半球の強調を意識するnicoさんのお話は、ななな、なんとストイックな、、、と感じたけど、でも、だからこそ、他のどこでも学べない、濃厚で重厚で、この現実社会で息づく哲学を学ばせて頂けているんだと思い、より、この学びの機会を大切にしたいと感じました。ありがとうございます。
また、皆さんのお話も、とても分かりやすく、ほんの少しの部分のお話ですが、ご自分の陰の体験から学んでこられている状況や背景を聞きながら、ますます人の愛しさを感じていました。
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みなさん、ありがとうございます！
占星術は、学べば学ぶほどに人間愛が募りますね。
次回9/28（火）も引き続きハウスの書き換えを練習していく予定です。
それまで、皆さん、しっかり復習をしておくこと、そして自分のチャートの書き換えをイメージしてみることをやってみてください！
