心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

ビジョンの季節

ここ数日、春めいた気候だったせいか、そろそろ本格的に始動する気になってきた。

そんな矢先、何人かの友人から、「今年の春はこんなことに挑戦してみようかと思っているんだ」という報告を受けた。

いいね。

今の季節にぴったりだね。

最近の講座では、そんな話ばっかりしているね。

トランジットを個人的に読むだけではなく、季節や時代感覚を踏まえて組み込んで読んでいくことで、社会的な動きに合ったアドバイスをしていくことができる。

占星術は、普遍的な流れを考えるのが得意である。

山羊座水瓶座魚座の季節は、太陽の活動力が落ちる。

新しい季節を前にエネルギーを温存するのがその目的だ。

この時期は、鬱々していても問題はない。

逆に、無駄にエネルギーを使わないよう、力を蓄えておくのがいい。

今は、太陽・魚座の季節だ。

柔軟サインの太陽の時期は、新しい季節を迎えるための準備期間となっている。

そして太陽・魚座の季節のすべき準備は、春を前に期待に胸を膨らませ、未来へ向けてビジョンを描くことである。

暖かくなったら…、桜の咲く頃には…と、ワクワクするような夢を描いていく。

イメージトレーニングを重ね、ビジョンと一体になった頃、太陽は春分点を迎え、新しい季節の到来となる。

今年は牡羊座・火星の力も伴いつつ、活発に動くにはもってこいのタイミングとなっている。

冬の間に凝り固まった身体を思いっきり伸ばし、新鮮な気持ちでビジョンに飛び込んでみてもらいたい。

私のビジョンといえば、昨日の夜、玄関の前で15センチくらいの茶色い蛙と遭遇し、私の中のあるひとつの思いと一致していることに驚き、「なるほどな」と深く納得したりしている。

蛙は、古今東西いろいろな象徴が言い伝えられているようだが、私のお気に入りは中国と日本のものだ。

中国では、蛙は月の動物で水、陰の要素と一致していると言われている。

春分秋分に、火(陽)の鳥・ウズラは、水(陰)の動物の蛙に姿を変え、自然の基本リズムに戻ると考えられている。

日本では「カエル」という言葉の通り、蛙をある場所から引き離してもいつも出発点に帰るといわれている。

蛙は、旅立ちの際の守り神の象徴だ。

最近、占星術の活動を原点に帰って考えてみようと思った矢先だったので、だから、とても驚いた。

その原点というのが、先に書いた、もっと自然のリズムで天体の流れを考えてみようということだった。

蛙は私に、「その考えでOKだよ」と背中を押してくれるために現れたのかもしれない。

個人的だけでなく、大きな全体の流れを考えていくという原点。

そんなビジョンを今は持っている。

ところで、蛙のあの真面目くさった顔ってさ、何だかいつも「誰か」に似ているような気がするよね?