心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

わたしは習慣から身をねじる、未だ見ぬわたしが見たいから

これは、火星サイクル手帳の蟹座期に寄せた陶芸家・河井寛次郎の言葉。

今期は、蟹座火星のイングレスチャートが7ハウス(天秤座)ということで、ねじれが生じていることから、この言葉を用いてテキストを書かせてもらった。

習慣から身をねじる覚悟がない限り、このような変化に富んだ時代を生きるのは苦しいだろうと思う。

月=私的感覚を大事にしすぎて、「したいことをしよう!」だけでは、未だ見ぬわたしを見ることはできないだろう。

基本的に蟹座=月体験とは、変化することを前に、その葛藤と受容の二つの態度のことを言う。

大きな揺れを体験しながら、落ち着くところに落ち着く。

今日から火星が蟹座に移動します。

火星サイクル手帳ユーザーの皆さん、ぜひ手帳を手に取って、これからの1月半に思いをはせてみてください。

どんなふうに身をねじり、新しい自分を発見することになるか。

そんな話が蟹座が終わる6/10ごろに、またお話し聞けたらうれしいです。

そうそう、みねんこさんがブログで火星について、また火星サイクルプロジェクトについて感想を寄せてくれてました。

もう読んだ方もいるかな。

私がうまく言葉で言えなかったことを書いてくれているので、みねんこさんの言葉をここに抜粋します。

だいぶ割愛しているので、本編はこちらのブログでどうぞ→→→みねんこブログ

火星のこととか詳しく書いてくれています。

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力関係や利益傾向の法則性に従って、自分をそれに沿わせている限り、本来の健全さ(人それぞれの在り方の表出する世界)からは遠い。

火星は、力関係や利益傾向にそぐわない事をする動力なのかもしれない。

だから大きな集まりから見ると禍々しさ、凶作用なのかもしれないけど、我慢の限界を超えるかどうかというときにはこの禍々しいとみなされる火星の力で深く自己を探り、振れた種火の熱を表に出さないと何も変わらない。

火星サイクルプロジェクトの初めの頃は、自分の中にある火星のイメージは貧弱であった。

火星のポジティブな言葉を他者に押し付ける活動になるのではないか?

自分自身がそれを信じているというわけでもないのに、、、

それは占星術を通してわたし自身がやりたいと思う事だろうか?

そんな疑念を持ちながらのスタートだった。

いまは疑念は消えている。

火星サイクルプロジェクトを通して、健やか、健全、ニュートラル、自然体、自分由来など「本来こうだったら生きやすいのにな」という状態を考え直すようになった。

区別なくあらゆる体験がはいっていて、ときに力が損なわれる状態もあるが、それが常に続くわけではない。

世界は無常なんだ。

いい事、悪い事と感じる出来事があってもその一撃で幸福や不幸が完成するわけではない。

昨夜の双子座火星の振り返りシェア会では、個人個人の表明があった。

初心表明的な感じなのだが、競技会の開会式の選手宣誓のような堂々した感じとは違う。

また、自己啓発な集まりの熱狂的な盛り上がりとも違う。

こんな事をここで言っちゃうなんて、今日の自分はちょっと可笑しいかな?いつもならこうじゃないのに、、、って、本人が本心と対話しながら言葉を探して話す感じ。

うまく言えないけど、こういう風にしていきたいし、そうなったらいいのになって思っている、、、その自分を今ここで認めよう。

ニュートラルでどこか寛ぎさえ感じられる状態は、火星の燃え方と関係している。

そんな気がする。

火星の燃焼が雑多な念を消し去るイメージ。

火星サイクル手帳ユーザー限定の時空間であるので、火星的な自分の体験を探ることに対して居合わせる全員がウェルカムなのがポイントだなと思う。

占星術は「情報」ととられがちだけど、火星サイクルプロジェクトは進行形の「実践」で天体やサインを言語化している。

参加者はみなそうして、自分の未来を占う事をしている。

言葉には、聞き手、届け先があるほうが「実践」により近い形態を生み出しやすい性質もあると思う。

人が集まって空虚な語りに時間を費やして、現実に着地しにくい像を立ち上げる。

占星術などにはそうした怪しさを強調する性質もあるかもしれないけど、個=火星の燃焼を地道に見つめるとそれが自然と実践の場になるのかもしれない。

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みねんこさん、ありがとう。

火星と健やかさの関係について、よくみねんこさんと話すことがありますが、エッセンシャルディグニティ=天体の品位を考えても、牡羊座土星がフォール(マイナス4点)、蟹座は土星がデトリメント(マイナス5点)を見ても明らかなように、牡羊座・火星と蟹座・月は、純粋な意味で既存の社会の在り方の違和感に気づく力だと思うのです。

そして火星エネルギーの利点は、その違和感を行動に移すことができることです。

うまくできたかどうかではなく、「やってみた」という体験の事実が積み重なれば自分に対する信頼も増える。

だから、「やってみる」。

社会が誰が正しい間違っているという不毛な争いをする中で、マイペースに自分を生きることもできる。

ということで、蟹座期が始まります。

四都府県で緊急事態宣言が出されました。

皆さんも大いに習慣から身をねじって、自分を新たに発見し、未来の可能性を広げてもらえたらと思います。

ではよい蟹座期を!

nico