みなさんの地域にも春はやってきましたか。気持ちのいい季節を過ごしているでしょうか。
いつものように新宿御苑を散歩していたら、見知らぬおじさんが「今日は気持ちがいいね」と話しかけてくれたので、「気持ちいいですね」と答えた。
散策を楽しむ人たちの開放された様子をながめ、平和の重みをかみしめながら、ヨーロッパと日本の思想の圧倒的な違いについて思いをめぐらせ歩いた。
うちのベランダのツツジも花をつけた。
ブログでもチラリ紹介したことがあったかな、散歩の途中で知らないおじさんに「よかったらどうぞー」ってもらった山ツツジの苗。
2年くらいで花が咲くからねーと言われていたが、こんなかわいい朱色の花だったとは!
ということで、今日は8日(金)におこなった火星ふりかえり会(=オープンダイアローグ)について少しだけ。
今回もたくさんの方にお話をうかがうことができました、参加者の皆さん、ありがとうございました。
5月24日にフィナーレを迎える2020火星サイクルですが、今回のふりかえり会では、この2年は自分にとってどのような意味があったのか、どんな挫折やチャレンジがあり、今、どのような風景を見ることができているのか、水瓶座期にどのような揺れがあったのか、その中で見つけたものは何なのか、そんな話をぽつぽつ聞かせてもらいました。
参加していただいた方はわかると思いますが、この会は、最初に少しだけ私の火星やサインについてのレクチャーをしたあとは、ひたすら参加者の皆さんの話を聞くという会です。
わたしがこういったエンカウンターグループ的な会を大事にしているのは、もちろんカール・ロジャーズの功績の影響が大きいところですが、長くやっていても、こういった活動は日本人にはなじみにくいところがあるのかなと思っています。
「秘すれば花」ではないですが、日本には秘めたものに対する美徳の感覚があるので、自分の体験をオープンにするというのはどうも文化的になじみにくいところがあるのかもしれません。
それはそれで大切にしたい感覚ですが、でもそれゆえに問題が表面化しにくい、解決しにくいというネガティブな面も同時にあったりします。
こうした会をやり続けている理由は、もちろん利点のほうが多いからなわけですが、その利点を今日は少しだけお伝えしたいと思います。
わたしがライブや参加型の勉強会(子育て研究会やアドラーの早期回想などは、まさにオープンダイアローグですね)を推しているのも、もちろん同じ理由からです。
哲学者の國分功一郎と千葉雅也の対談の中でこのような話があったので、こちらをぜひ読んでみてください。
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國分:最近、フィンランドで始まった「オープンダイアローグ」という精神療法が話題になっていますね。あの実践はみんなで集まって話をするという意味では水平性の肯定のように見える。ところが、そこでも垂直的なもの、個人内部での「垂直のダイアローグ」も大きな役割を果たしていることが指摘されているそうです。
たとえば患者がオープンダイアローグの中で父親のことを話題にすると、それを聞いている他のメンバーたちの心の内部でも父親をめぐる連想が生じる。そういう「内なる声」との「垂直のダイアローグ」と、参加者のあいだの「水平のダイアローグ」の共同こそがオープンダイアローグの中で重要なんだということですね。内なる声をあまりに特権化しすぎると、超自我による支配に近づいてしまう。そかしそういった垂直的なものを水平的なダイアローグで中和するわけですね。
千葉:内省に閉じこもらないよういすると。
國分:内なる声との対話と水平的な対話のバランスが大切だというすごく常識的な話ではあるのですが、しかしこれで解決できることが多い。
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この前のふりかえり会でも、まさにこのようなことが起こっているのを何度も目撃しました。
つびーもよく「誰の話を聞いても自分のことのように聞こえる」というのはこういうことですね。
今期の火星サイクルからこのふりかえり会を始めたのですが、今年になってから、つびーも火星のこと、自分のことがよくわかるようになってきたと言っていますから、本当に利点は大きそうです。
最近、千花さんにヨコの勉強会をやっていただいているのも、垂直的すぎると理解が深まらないという理由からですが、このバランスはとても大事ですね。
わかった気になるのではなく、わからないことを知るにも、
自分には関係ないのではなく、自分にも関係あったことを理解するにも、
オープンダイアローグ、垂直的と水平的という斜めの方向性を目指すというのが大事だということです。
火星サイクル手帳ユーザ―の方で、まだふりかえり会に参加したことない方、ぜひ魚座期のふりかえり会で斜めの方向性を体験してみませんか?
また、勉強会なども動画だけで学んでいる方も、時々はライブで参加してみてください。
人とダイアローグをオープンにするのって緊張するかもしれませんが、もしかしたら、自分の中に新しい風が通り、よい気づきも得られるかもしれません。
ということで、春のよい季節を大切に過ごしましょう!