心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

【心理占星術子育て研究会】愛着と金星、火星の関係 愛着対象に「愛着」している子どもや大人は、安定的に愛着を形成しているとはいえない

昨夜も月の斜め下に火星がくっきり見えていましたね。

グレートコンジャンクションや、〇〇ムーン、〇〇年ぶりの〇〇食など、天文ショーのニュースが盛り上がるおかげで、多くの人が空を見上げる機会が増えたような気がします。これは占星術にとってはうれしい傾向ですね。

 

最近、わたしは心理占星術というのは、リベラルアーツ(現代のではなく中世における)そのものだなと考えています(占星術天文学の一部だったわけですから、当たり前と言えば当たり前の話なのですが)。

 

アウグスティヌスが秩序について書いた論文の中に、「対象と向き合うことによって、自分自身に向き合うことになる、これがリベラルアーツだ」と言っています。

まさに!

自分のネイタルチャートだけでなく、さまざまなチャートと向き合うことで、自分自身だけではなく、人や世界とも向き合うことができる。さまざまな対象と対峙しながら、自己理解を深めていく、それがリベラルアーツとしての心理占星術の役割なのではないかな。

 

皆さんは、最近の月や火星と向き合うことによって、どのような自己を発見しましたか?

 

ということで、今日10時から子育て研究会です。

 

先月は、「これまでの子育てと向き合ってきた中で、自分にとってどのような気づきがあったか」という質問から研究会がスタートしました。

ナラティブセラピー的な質問

「子育てを通して獲得した喜びは何ですか? また手放した力とはどのようなものですか?」

という質問を投げかけ、視点を変えて、自分のふるまいを見直すという簡単なワークをしました。

皆さん、その後、子育てに対する視点は変化しましたか?

 

今月の子育て研究会も、前回同様、お子さんの個人天体——主にホロスープの土台をつくっている火星、金星の象徴から心象風景を描き出し、これからの成長イメージをつくる、そんな練習を引き続き行っていきましょう。

 

早くもシリーズ4回目となりましたが、参加者の皆さんのエピソードのお陰で、さまざまな火星&金星の組み合わせをバリエーション豊かに検証することができています。

 

簡単なダイジェストをアップしてみましたのでよかったら観てみてください。

 

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最近、わたしの講座や勉強会、研究会では個人天体5天体から、個人の成長プロセスの物語をつくるというのを徹底していますが、これ、お子さんのチャートでやるとよりよい効果を実感できますね。

前回の子育て研究会でお話ししましたが、半球の強調やアスペクトなどにとらわれず、シンプルに5天体を読むだけなので、わざわざ問題を探しに行くことが少なくなるというか(多くの場合、お子さんのチャートに示されている不安要素を大げさにとらえることがありますね)、問題を外在化しやすくなるという利点がありますね(外在化とは、対話の中から問題そのものを取り出して、課題として解決する技法)。

※反対に、問題に対して、誰に責任があるのかという非生産的な議論をするのが問題の内在化ということになります。

 

ということで、子育て研究会では、お子さんの5天体をしっかり言語化する練習、とくに、その子のこだわりのポイントでもあり、安心安全の感覚を育てるのに重要な火星、金星をお子さんの個性に合わせて読んでみようということになりました。

 

そのうえで大事になってくるのが、今日のブログの表題にもあります、わたしがとても大切にしている金星、火星の考え方の一つである「愛着」のテーマ(心理占星術の講座では、関係性のパートで学びます)、

 

愛着対象に「愛着」している子供や大人は、安定的に愛着を形成しているとは言えない。

愛着は出発を可能にする結びつきである。最終的には、お互いが「出発を許す力」を持つことが大事である。

 

ということになります(いつ読んでもいい言葉ですね)。

 

お子さんは、安心して出発できているのか。

また、獲得の喜びや満足感を得られているのか。

今月も愛着のテーマに触れながら、再度、お子さんの金星、火星を考えてみましょう。

 

また、火星逆行期に入ってからのお子さんの動向についても、検証を進めてみたいと思います。

 

ということで、後ほどどうぞよろしくお願いします!

 

nico