心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

月イチ勉強会の補足2 牡牛座・天王星をどう実感するか 余市ワインの曽我貴彦氏と建築家のカール・ベンクス氏の言葉から考える

今日も勉強会の補足。

今日は、時期読みパーフェクトマスター講座の提出課題の一つ「牡牛座天王星とは」の環さんのレポートと、そしてOさんの勉強会での感想から、牡牛座・天王星について。

勉強会でも環さんのレポートを取り上げましたが、それを受けてOさんが興味深い感想をくれたのでそちらをご紹介します。

 

まずは、nicoPLANETの中でも紹介する予定の私のお気に入り、余市ワインの曾我貴彦氏の非常に牡牛座天王星らしい言葉を取り上げてくれた環さんのレポートから。

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今回余市町のワインを牡牛座天王星として取り上げる理由には、曽我貴彦さんの言葉がある。


「大きなワイナリーが250万本のワインを造るより、1万本を造るワイナリーが250軒あって、それぞれが個性的なワインを世に出した方が豊かだと僕は思います」
「誰かと比べたい、世界と比べたい、という気持ちはあります。自分がどの位置にいるかを知るためには、ひとつを突き詰める方が道筋がはっきりしますよね」


自分自身の道を追求し、ワインに関わる人々と互いに必要としながら、お互いに豊かさを共有しようとする考え方と、それぞれの個性を大切にしながら、一時的なブームではなく、これからの未来にずっと残していけるような価値を築いていこうとする情熱が感じられる言葉だとわたしは思う。

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水瓶座の支配星である天王星は、巷の占い本では「変化」「改革」といったいわゆる「運動」のようなエネルギーをイメージさせる言葉が並んでいるが、水瓶座は不動サインということで、私はtime tested=時間に堪えうる価値という意味合いで天王星をとらえることが多い。

となると、

人/ものを再評価することで本来のあるべき姿を見い出す。温故知新や原点回帰と考えることができる。

といった意味になるだろうか。

 

また、風エレメントと不動サインの組み合わせとして「自分以外の他者からの評価価値」というのも天王星の意味に当たる。自己満足だけで終わらない、対外的な評価にさらされることで、自分自身の価値を客観視できるということだ。公募、コンペなどは天王星の象徴と言えるだろう。

そうなると曽我氏の

「誰かと比べたい、世界と比べたい、という気持ちはあります。自分がどの位置にいるかを知るためには、ひとつを突き詰める方が道筋がはっきりしますよね」

は、まさに天王星らしいということになる。

自分自身が大切にしている価値=牡牛座が果たしてどう評価されるのか。なかなか緊張感のある体験になる。それが牡牛座・天王星の体験の一つということだ。

 

そういった話を受けて、Oさんがこんな感想を寄せてくれました。

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今日「余市ワイン」の話が出てきたのもびっくり。「田舎」と「古民家」というキーワードが出てきて、今の時代、それが当たり前に結びつくような感じなんだと驚きました。その価値が身近すぎ当たり前になりすぎてて私自身も盲目になっていました。
私が働いているのは、数年前からNHKで特集されてるドイツ人建築デザイナーの再生古民家を利用したカフェなのです。
事務所も同じ建物内にあるんですが、カール・ベンクスさんはもう30年も前からいわゆる限界集落だった場所に家を建て移り住み、その独自のスタイルの建築に魅了された人々から依頼を受けて、日本各地で古民家を再生させてきました。
テレビに出るようになってからはミーハーなお客さんも増えてきましたが、無理に請け負う件数を増やしたりもせず、こだわりを持って仕事をし続けているところは本当に尊敬します。
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なるほど!
なんだが牡牛座・天王星の匂いがしてきましたね。
ということで、カール・ベングスさんの言葉をご紹介。
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私が日本にやってきたばかりの高度経済成長が始まろうとしていた頃は、まだ東京は銀座にも木造の建物が立ち並び、日本の風情がそこかしこに感じられました。
それが、経済成長とともに、日本全国、風景や建物、街並みの画一化が進んでしまいました。どこへ行っても、その地の文化、生活のにおいがしない、のっぺら棒のような風景になってしまいました。
「古い家のない町は、思い出のない人と同じです」とは、東山魁夷がわたしにくれた言葉。古い=価値がないのではありません。古いものは、歴史や思いがつまった、単なる”モノ”以上なのです。使い捨て、大量消費の文化とともに、日本人はモノを大切にすることを忘れつつあるのかもしれません。この世界に誇れる文化の現状は私にとって残念で悲しいものです。
私はその素晴らしさを後世に残し伝えたいと思います。民家の再生は、単なる建物の再生ではありません。民家の再生が、スクラップアンドビルドに象徴される現代日本の価値観、その見直しや、暮らし方、考え方の再生につながることを私は望んでいます。
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個人的には、東山魁夷から直接言葉をもらった箇所にグッときましたが、カールさんのコメントはまさに牡牛座天王星ですが、以下の年表をみると、「早い人は天王星牡羊座に入ったあたりから動きをつくっている」という、まさに勉強会でお話しした通りですね。
 
2010年、歴史ある旅館を買い取り再生。『まつだいカールベンクスハウス』と名付け、事務所を移す。
2021年、日本での古民家再生数60 軒に。
 
と、皆さんの牡牛座・天王星のイメージがクリアになってきたようなので、あとは双子座に移動するまでのラストスパートをどう過ごすかですね。
 
価値の再発見、そして他者からの再評価を通して、自分のユニークな生き方に気づくこと。金星=既にそこにあるものを利用し、新しい価値を与えていく。
また、柄谷行人の言葉「生産ではなく交換」という意識。
 
牡牛座・天王星が皆さんにどのような意識をもたらすのか、またよかったら感想を寄せてください。
 
そうそう、ふみさんからも勉強会の感想が届きました。
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勉強会ではありがとうございました。
自分の思い・考え・状況による単焦点のレンズだけで物事を見ていたんだな
と思いました。
広域レンズで眺めてみると、また、違う景色が広がっている。
世界は自分ひとりで構成されているわけではない。
全体の中の一人として自分は何ができるのか。
天秤座期以降、力点を変えてみようと思いました。
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時期読みは、自分のズレをもたらしてくれますね。
やっぱり面白いです。
また、時期読みやりましょう。
 
 
 

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