心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

人は自分の能力をとことん生かしてみたいのだ 生き方働き方を考える職業占星術から見えてきた、自分を生きること、自分の能力を生きること

5月1日からスタートする火星サイクル手帳2024のテキストを90%ほど完成させた。今週末をかけて、少々手直しすれば、あとは納品を待つだけだ。

ふーやれやれ。

書くことは楽しいし、今の私たちに必要な生きた象徴を考えるのは本当に楽しいのだけれど、2年という手帳の中に固定された象徴を閉じ込めるのはやっぱり緊張する。

私の書いた言葉が、2年後の誰かに届くことを祈るしかない。

 

気持ちに余裕が生まれたので、滞っていたnico`PLANETの記事にようやく着手することができた。1か月越しの『アポロンの竪琴』は、魚座藤原新也。憧れの写真家を紹介できでうれしい。

水エレメントがどういうものなのか、それを学ぶのにもいいテキストです。ぜひ読んでみてね。

 

テキストの冒頭で、最近、講座の中で感じたことに触れた。それをこのブログでも紹介したいと思う。

 

nicopla.net

 

著名人のチャートを見ながら、その人物の才能の活かし方、生き様に触れるということを月1で行っている生き方働き方研究会は、今、私にとって占星術における創造性の源泉になっている。

 

このチャートから、あの作品が生まれるのか!

それならば、このマイナーアスペクトは、このようなエネルギーとして読むことが可能なのではないか?

 

毎回、そのように頭をフル回転させながら、宮崎駿小澤征爾丹下健三など巨人たちのチャートと格闘しているが、彼らのチャートを読むには、思いっきり大胆に、思いっきり純粋に向き合い、食らいついていかないと、途中で弾き飛ばされてしまう感じがする。その緊張感がたまらなく楽しい。

 

でも、そのように思えたのは、つい最近かもしれない。それまでは、チャート上に、またはミッドポイント表上に示された象徴を淡々と読んでいただけかもしれない。彼らの苦悩も、情熱も、欲望も大して理解しないまま、「はい、これが才能ですね」と分かった気になったように読み、わかった気になったように解析する。

まったく恥ずかしい限りである。

けれど、どんな職業であれ、間違いなく自分という存在を余すところなく生きている人物のチャートに触れるにつれ、「自分を生きるとはどういうことか」「自分の能力を生きるということはどういうことか」ということを深く学ぶことになり、ようやく私のいい加減な姿勢に喝が入った。もっと真摯に向き合わないといかんぞと。

生き方働き方を考える職業占星術講座の講義の一環として行うモニター鑑定で一般の方たちと触れ合ったことも、私の刺激になったと思う。

 

人は、自分をちゃんと生きたいのだと。

人は、自分の能力をとことん生かしてみたいのだと。

 

そのようにして私は日々、巨人たちの仕事ぶりの、もしかしたらかなり深いところまで入り込むことができる(ような気がする)心理占星術の技術を使い、できれば巨人の肩に立ち、できる限りいい仕事がしたいと思うようになった。

 

まだ学んでない方も多いと思うが、生き方働き方を考える職業占星術講座は、そういう意味で、本当に素晴らしい技術だと思っている。

けれど、その技術を学ぶため、生かすためには、腹に力を入れる必要がある。ただ表面的に分析しているだけでは、相手の人生に踏み込むことができないのだ。

 

そして、最近、よく講座で伝えているが、相手がどんな状況にあれ象徴はできる限り大きく読むこと。先日、講座内のモニター演習で中学3年生の女の子の職業占星術カウンセリングを行ったが、小さくよむより、大きい提案をしたほうがイメージされやすかったのは、とても印象深かった。

大きい提案をし、やるべきことを細分化して、今やるべきことをスケジューリングする。

そういったやり取りの中で、自分の人生を一歩進めるイメージをつくってもらう。

 

既に学び終わった方も、今、学習中の方も、そしてこれから学ぼうとしている方も、職業占星術カウンセリングの技術を提供できるよう、まずは表面的に象徴を解釈するのをやめるところから始めてみてほしい。

 

水星と土星コンジャンクションがあるから職人的、みたいな読み方ではなく、そのエネルギーの切実さな欲望や想いを味わい、そこから何が生まれるのかを想像してみる。

 

まずは、ここから始めてみましょうか。