心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

火星牡牛座期 日常的に火から遠ざかってしまった今、どのように自らの内的な火を起こすことができるのだろうか

火星は牡牛座の最初の5度を過ぎたところ。

皆さん、牡牛座期はいかがお過ごしですか?

私は個人的なチャレンジはもちろん、生徒さんとの新しい取り組みが動き始めたり、また生徒さん同士の活発な交流が生まれるのを微笑ましく見守ったり、未来が明るく広がっていく予感と共に楽しく過ごしています。

「では、乙女座期までに準備を進めましょうか」などと火星のサイクルを利用しながらスケジューリングしてくれるのも、皆さんの中の火がゆらゆらと静かに燃えているのを見るのも、私にとってはとてもうれしいこと。

みんなの2年が明るく温かなものになるといいなあ。

 

そんな願いを込めて、先日の火星ワークショップでは「そもそも火とはどのようなエレメントなのか」というお話をしました。

 

かつて「火」は私たちの日常にあった。高度成長期が始まる前まで、囲炉裏や火鉢で暖を取ったり、落ち葉を燃やして焼き芋を作ったりと間近に火を感じることができていたはずなのに、今では「火」は生活からすっかり姿を消してしまった。

日常的に火から遠ざかってしまった今、どのように自らの内的な火を起こすことができるのだろうか。

火を起こすことの難しさ(牡羊座火星)。そして、火を起こした後、火を見守り、火を育て、火を維持することの難しさ(獅子座太陽)、そして、その火を生かすことの難しさ(射手座木星)などについてもお話ししました。

 

火の起こし方の話題の中で、イザナミの神話やフロイトの「自らの自然を否定する」という話もしましたが、改めて書き起こしながら気づいたのですが、この話、めちゃくちゃ大事な話じゃないですか!

そうなのですよ、水から火の流れとは「自らの自然を否定する」ということなのですよ。火とは限りなく人工的な産物というか、火を身近に置いておくためには、かなり意識的に操作しないといけなくて、だから火は文化なのです。衝動ではないのです。

次のワークショップでも、この話もう一度したい!

いい話。

 

ワークショップの話を受けて、Mさんがこのようなメッセージを送ってくれました。

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先日の火星手帳での火の話から色々感じるものがありました。
火のエネルギー、火を起こすには、「意識的に生きる」ということが本当に大事だなと思いました。
ご飯を炊く例で考えてみましたが、炊飯器か土鍋かを考えても、土鍋だと慣れないうちは、音や香りや火の大きさなど五感を使ってよくよく観察する。
炊飯器だと、ボタンを押すだけであとはボーッと過ごせてしまう。
火を使うことは、危険も伴うかもしれないけれど、だからこそ集中力や判断力も身につくのだと思います。

意識的に色々取り組めば、時間と共に自分の力にしていけるけど、楽や安全ばかり求めると、気づくとリラックスを通り過ぎて、気の抜けた状態になってしまう。
 
最近レストランでもスマホを見て食事をする人が増えて、無意識にただ口に食べ物を運んでいるだけでは、味わえる範囲が減ってるだろうなと思うのです。食事に意識を向けたら、もっと受け取れる要素が多いのになと感じることがあります。
一緒に食事をする仲間や家族との時間も同じく、せっかく目の前にいるのにスマホばかり見る時間は、将来どんな記憶になるのだろうか。
 
フランスで研修していた頃は、そのレストランの奥に「シュミネ」と呼ばれる大きな暖炉がありました。
 

Mさんによる写真提供 こちらがシュミネ cozyだー 
食事のメイン料理はその暖炉の薪で調理し、みんなに振る舞うというスタイルが印象的でした。
料理が出来上がるまでに時間はかかるけど、火を眺めながら、暖は取れるし、会話も弾む、薪の香りも、音も全てが心地よかった思い出です。
 
数年前に、BBQをメインにしたイベントを開催したことがあります。1回だけで終わってしまいましたが、今回のお話を聞いて、料理の原点に戻るつもりで、火を中心にした食卓をテーマにして、もう一度企画してやってみたいなと思えました。
 
ニコ先生の火星サイクルの象徴の話は、いつも内容が豊かで楽しみの一つになっています。
いつもありがとうございます。
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火を中心とした食卓、素敵。その会、私も参加したい。
当たり前の話なのですが、ちゃんと改めて考えてみると「火」も奥深いですね。
ぜひ、もう一度ワークショップ動画を観て、自らの火について思いを馳せてみてください。
 

nicoplanet.thebase.in

 

日々があっという間に過ぎていきますが焦ることはありません。

火星サイクルは、自らのペース配分、自らの火の燃え方、燃やし方、そういったことを確認しながらコツコツ進んでいくのが目標。読んだり、書いたり、適当にメモメモしたりして、火星サイクル手帳になじんでみてください。

 

 

みなさんの素敵な牡牛座期を応援しています!

 

nico