心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

【火星サイクル】これで最後の最後 魚座火星・海王星のコンジャンクションを見逃すな! 美しさも理不尽さもごちゃまぜに体験し、自分自身のあらゆる心の動きの瞬間を見守る

昨日の実践読み講座、おつかれさまでした!

今回も受講生の皆さんからのレポートのおかげで、新しい関係性の力学を考える機会をいただきました。

 

どのような関係であっても、例えば、たった数時間の出会いであっても、または、小説や詩、音楽などの文化的な出会いであっても、自分の心を大きく揺さぶるものであれば、その関係性には重要な意味があり、私たちに豊かな示唆を与えてくれます。

そして、その出会いの意味と力の働きを考えるのが心理占星術における関係性の力学です。

 

この日は、講座の最初に大谷選手と水原一平さんの関係性の力学を考えてみました。コンポジットチャートの考え方も採用し、この二人の出会いの意味と、その後の悲劇のドラマを読んでみたわけですが、まさにこれぞ力学でした。出会うべくして出会い、助け合い、認め合い、蜜月の関係へと力が絡み合い、そして起こるべくして例の事件が起こった。つまり、チャートを読んでみると、まさにこの関係性だからこそ、ことが大きくなってしまったのだということになるでしょう。

 

また、この日は詩人の吉増剛造のチャートを読む機会をいただきました。生き方働き方研究会では何度か詩人を扱っていますが、詩人のチャートを読むのって本当にワクワクしますね。

魚座生まれの吉増剛造のチャートを読みながら、魚座というサインのユニークさに触れ、自分なりに魚座火星の過ごし方、特に魚座で形成される最後の火星、海王星のコンタクトについて、あれこれとイメージを広げていました。

 

講座の中では、吉増さんの魚座的感性を、常識にとらわれずに泳ぎ切る、その反逆児のような軽やかさ、鋭さ、遊び心などについて読んでみました。また、実験的という言葉もキーワードにあがりました。吉増さんの詩作は、まさに実験的あり、言葉の持っている力の可能性を探る、言葉の世界を旅する冒険家のような様相が際立っています(はぐらかす、という言葉もキーワードとしてあがりましたね)。その辺も魚座のパワフルな魅力だと思います。タロットカード「逆さ吊りの男」の視点そのものですね。

 

そして、講座が終わった後も、彼の詩作の奥にあるエネルギーについて考え続けていたのですが、最近の彼の作品は、まさに言葉の発芽というか、言葉が生まれる瞬間に立ち会わされているような感じがあり、いつも火星ワークショップでもお伝えしている、魚座というのは、牡羊座で飛び出す前の「生まれるための準備」をするサインなのだなとつくづく思うに至りました。

 

つまり、まだ生まれてない状態、または今、まさに生まれる瞬間、その可能性こそが魚座のクリエイティビティなのだと思うわけです。

 

魚座で起こる最後の火星・海王星コンジャンクションは、4/29(月)、まさに火星が牡羊座にイングレスする直前に起こります。2012年2月4日に海王星が本格的に魚座入りしてから、約2年に1回ずつ、計7回、火星・海王星コンジャンクションしたわけですが、いよいよ4/29がフィナーレとなります(たった7回しかコンジャンクションしないのですね。これぞ一期一会。天体の会合も一回一回大事にしたいものです)。

魚座火星のラストスパートは、自分の中に、何か言葉なのか、イメージなのか、想いなのか、情熱なのか、そういったものが立ち上がってくる、その瞬間を感じていく。陳腐な表現しかできないのがもどかしいですが、そこにあるけれど、それが何なのかよくわからない、何か情動というか叫びというか、そういった曖昧なもどかしさを感じながら、自分の心が何に向かって動きたがっているのか、心が動く、その瞬間の力を捉えてみてほしいのです。

 

支離滅裂でもいい。それこそ魚座期のワークショップでお伝えしたように、むしろ意味をなさないほうがいい。発芽の瞬間、ただそれだけで奇跡のような、その瞬間をつかみ、その力を牡羊座火星へと向けていく、そういう流れになるといいなと思っています。

何言っているかわからないですね。その時は、吉増剛造さんの詩を読んでみてもらえるといいなー

 

ということで、今日から心を自由に動かし、魚座火星・海王星の体験を自分なりのやり方で向かい入れましょう。

 

太陽に顔を向けたり、土の匂いを嗅いだり、人ゴミで息苦しくなったり、遅れてくる電車にイライラしたり、道行くカップルの愛のあふれたしぐさに感動したり、子供の成長の苦しみに一緒に苦しんだり、手を動かすこともままならなくなった母の姿におたおたしたり、美しさも理不尽さもごちゃまぜに体験し、自分自身のあらゆる心の動きの瞬間を見守りましょう。

火星牡羊座へと向かうための理由が何かしら立ち現れてくるかもしれません。

 

それをしっかりつかんで次のサイクルへと向かっていきます。

 

終わり良ければ総て良し。

魚座期はとにかく振り返りが大事です。

心の動きをつぶさに観察してみてください。

 

 

そして、最後、4/29の火星海王星のコンタクトを迎えましょう。

イングレスまであと2週間強、みなさんの心の活動を応援しています!

 

nico