心理占星術と未完成な日々┃nicosmic life

自分自身が納得できる人生を歩むために、ホロスコープの構造を利用する

相手はどんな世界に生きていて、何を語ってもらう必要があるのか

その前に。

 

海王星=12ハウスを同じ種族や民族、または共同体に共通する集合的無意識と解釈することがある。

国々の無意識のアイデンティティと言ってもいいだろう。

たとえば、12ハウスを土台とし、3ハウス、6ハウス、9ハウスのケーデントハウスの循環――学校教育や生活習慣、宗教観へとそれが派生していく。

 

アメリカの集合的無意識を「信じれば夢は叶う」というアメリカンドリームと解釈するとして、では日本の集合的無意識を、今、どのように表現することができるだろうか。

世界で唯一核兵器が実戦使用され、そして今、コロナ禍でのオリンピック開催という憂き目に合っている。

おそらく、世界中の人々が「うちの国の開催の時でなくてよかった」とホッと胸をなでおろし、対岸の火事として見物しているのか、もしかしたら関心すら持っていないか、いずれにしても、もはやこうなってくると日本人の集合的無意識には、いけにえ的な犠牲的マインドが横たわっているとしても不思議ではないなと思う。

 

魚座木星で試される負のチャレンジ、いわゆる「ピンチがチャンス」をうまく利用できれば、日本の未来の可能性も十分に開かれることになるが、一方で思い通りにいかないのが魚座木星のチャレンジである。

 

果たして私たち日本人の集合的無意識の総体的エネルギーは何を望んでいるのだろうか。

 

という答えも見ることができるかもしれない。

 

ということで、今日の本題。

生き方働き方研究会の次回のテーマのお話し。

 

相手はどんな世界に生きていて、何を語ってもらう必要があるのか?

 

前回の生き方働き方研究会終了後、メンバーのMさんからこの質問をいただいたとき、「とっても大事な質問をもらったけれど、では、どのようにそれを伝えたらいいのだろう…」と自問自答を繰り返していた。

 

皆さんと一緒にこの質問に答えを出していきたいと思っていますが、ひとまず、次の生き方働き方研究会では、再度モニター演習をしていこうと思います。

 

先日、開催した2つの職業占星術パーフェクトマスター講座では、いったん基本に立ち返って、以下、二つのことを意識して鑑定に臨んでみましょうというお話をさせていただきました。

 

占星術用語を相手に正しく届ける

正しくとはどういうことか?

―――相手の自己感覚に統合できるように伝える努力をする

 

占星術を学んでいる人は、例えば月・冥王星というアスペクトの解釈を様々な本やサイトから”情報”として理解している(ex.母親からの強いプレッシャー)が、結局、そのアスペクトの本当の意味を自分のものとして落とし込めていない。

つまり、しっかりと自己感覚に統合できていないままでいる。

だから、結局そのアスペクトを自分の思いこんだ理解でしか使用できず、再著述ができなくなってしまっている。

 

②クライアントの回避している不愉快な問題、不都合な真実を話題にする努力をする

多くの占い師は、占い師だけではなく、カウンセラーやセラピストと言われている人たちの多くは、クライアントの回避している不愉快な問題をきちんと話題にすることができなくなっている。

決して楽しい話題ではないし、お互い勇気と覚悟を試されるし、責任を伴うように感じてしまうからだ。

 

そのため、私たち自身もおかしな防衛的な姿勢をつくり上げてしまっている。

・占い師ぶった口のきき方をする――有無も言わせない絶対的な態度をとる

・相手に同調する、傾聴するだけで、不愉快な問題を一緒に避けてしまう

 

今回の生き方働き方研究会でも、この2つのテーマを意識してモニターさんに臨んみたいと思っています。

以下のことを意識してやってみましょう。

 

占星術用語を相手に正しく届けるというのは、リーディングの結果を受け取ってもらうだけでなく、クライアントさんの自己感覚に統合できるようコミュニケーションをつくっていかなければならない。

そのためには、その人の生きている世界にきちんと取り込み、人生の中で活用できるようになっていく、そんな言葉を伝えていくことを目標としてみたい。

 

クライアントの回避している不愉快な問題というのは、実は自分だけの力で取り組んでいくのは難しい。

”回避している”というくらいなので、無自覚なまま人生が進んでいってしまっていることが多い。

ここに、第三者が介入する重要な意味がもたらされるわけですから、心理占星術を学んでいる私たちは、勇気をもってこのテーマを話題にしてみること。

 

そういう練習をしてみたいと思っています。

 

講座中もお話ししましたが、占い師はいつでも傷つきやすい立場に立たされています。

 

当たる当たらない、胡散臭い、どうせインチキだ、そんな風評の中で自分たちの仕事をやっていかなければいけないから、防衛的な態度を取りやすく、クライアントと対等の立場をつくるのが難しい。

よって、上から、または下からの態度を取りやすいということになる。

 

ということで、今回の生き方働き方研究会は、モニター鑑定の練習の際、Mさんの問い「相手はどんな世界に生きていて、何を語ってもらう必要があるのか?」を考えつつ、上記に上げた①②のテーマを考えながら、モニターさんと向き合ってみてもらえたらと思います。

 

現場をつくるうえでとても大切な練習です。

25日、どうぞよろしくお願いします。

 

<<研究生限定>>

◆開催概要

生き方、働き方を見出す職業占星術研究会 7月期

モニター演習、ナラティブを通して働き方を提案する

日時: 7/25(日)14:00~17:30

金額: 4,400円

 

詳細はこちらから→→→【研究会】生き方・働き方 職業占星術 :モニター演習、ナラティブを通して働き方を提案する2