マウンテンバイクで転んで骨折してから2か月。
ようやく自分の身体を取り戻そうという決心がついたというか、これまで頭=精神と身体を切り離すことで、けがの影響を最小限にすることができていたわけだけれど、そろそろ頭=精神と身体を再接続しようかなと思った途端、凝りとか痛みとかが押し寄せてきて参った。長らく緊張を解かずに、必死に状況を対処しようとしてた証拠だ。
身体の声に耳を傾けはじめると頭=精神は置き去りになるので一向に仕事が進まなくて困ったなーと思いつつ、新宿御苑のふかふかな芝生の上で大の字で寝っ転がって空を眺めていると、久しぶりに深い穏やかさや
今日あたりから、本格的に運動を伴った活動を開始しよう。
チェーンの外れたバイクも直し、油も差したし、読むべき本、学ぶべきテーマを机の上に積み上げた。
双子座逆行も始まったし、なんかとてもわくわくしている。
ということで、先日の勉強会の振り返りを少し。
Sさんのコメントから。
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月イチ勉強会の動画を本日やっと拝見することが出来ました。いつも興味深い内容ですが、今回は特に面白く拝見いたしました。月のアスペクトやコンサルテーションチャートを使った現場の進め
全ての方の発言がその方のナマの人生が切り取られているようで感動いたしましたし、私事ですが実は先月、2年半に渡って介護で濃い時間を過ごしてきたタイミングでもあり、介護に関わる方の言葉も深く共感いたしました。
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今回の月イチ勉強会は、私も心理占星術の学びとしてとても重要な回だと思っています。
Nさんの質問のおかげ心理占星術の現場の理解が深まったことと思いますし、皆さんの率直な「月語り」のおかげでサインの誤解の解消、月の働きの学びになったのではないでしょうか。
特に、Sさん、Kさんによる、魚座の月の成長物語はまさにナラティブでしたね。
そうなのです、月も成長のプロセスをたどるのです。最近、「月の欠損」といった話を耳にしますが、つまり、誰にとっても月は「満たされない思いからのスタート」なわけですが、満たすすべを見つけられずに、ずっと欠乏感に悩まされ、「何か足りない」「これではダメだ」と不安を感じ続けてしまう。
いつもお話ししているように、地球から見たら月はよくて半分しか見ることができない。月の欲求」もよくて半分しか満たせないし、ただ月に願い続けてもただ欠乏感にさいなまれるだけ。
だからこそ、月も成長のプロセスをたどる必要もあり、またうまくいけば、昇華の道(防衛機制の一つ。社会的に実現不可能な目標や葛藤、満たすことができない欲求から、別のより高度で社会に認められる目標に目を向け、その実現によって自己実現を図ろうとすること wikiより)をたどることもある(占星術的には太陽側の天体を利用するということになる)。
魚座のような社会サインであり、また支配星にトランスサタニアンを持っていると、成長にかなりの段階を踏む必要もがあるかもしれない。
そこも含めて、物語ることができたら、自己理解が深まるかもしれませんね(今回のSさんのように)。
ということで月の成長物語、これは本当に勉強になりますね。
十分理解できたと思えるまでしっかり「月」やってみましょうか。
また今回の月イチ勉強会の前半では、コンサルテーションチャートをつかった現場の組み立て方というのをやりました。
他者に向けて発したメッセージが、裏返された形で他者から自分に向けて戻ってくる
というような循環的な関係づくりが大事ということで、心理占星術の現場もまた、象徴をどう言語化し、どのような言葉を相手に投げかけるか、何を受け取る必要があるのかを理解しながら相手と向き合っていくことができるはずなのです。
今回は、受講者のNさんとのやり取りで、その辺のイメージをつかんでもらうことができたかな。Nさんとのやり取りは、実際の動画を観ないとその重要さはわからないとは思いますが、けっこう大事なやり取りだと思うので、今日は、そちらを一部紹介します。
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Nさん:今日、初めてカウンセリングの組み立て――どんなふうに進めるのかというのを聞くことができたのですが(中略)心理占星術では、どこまで線引きをして、その人の問題を扱うのかなって思って、ずっと聞いていたんですが、最初におっしゃっていた「問題の本質をどう見るか」というのは大切なのかなと思うのですが、その理解で合っていますか?
nico:(略)今回の場合、文化的な抑圧というのはここに示されているわけですが、クライアントさんの年齢的なものも考慮に入れる必要はあると思います(かなり若い)。
他者との関係性の機会というのも必要だったりするわけですから、カウンセリングの中で問題に踏み込むというよりも、クライアント自身が問題に踏み込むことができるような体験をこちらが提示してあげるので十分かなと思っているのです。
わたしが踏み込まなくても、たとえばAくんとの恋愛の中で踏み込まれる体験をするわけですから、だから、体験の中で固定された文化が変容していくプロセスを提案する、そういったやり方もあるんじゃないかと思っています。
占星術の技術の利用の仕方もいろいろあると思うのですが、カウンセリングで踏み込むよりも、Aくんに踏み込んでもらった方がずっといい。わたしとしては、人生で踏み込む機会を得られることのほうが重要かなと思っています。
Nさん:まさに、nicoさんの言うとおりだよなという感じがしていて、結局、人って、無価値感か無力感か孤独感か、自分に足りないという欠損感か愛されない感か、5つの成長のテーマがあって、それが事象の中で手を変え品を変え見えてくるんだと思うんですね。
で、あなた無力だって感じてますよね、自分のことって言ったって、受け止めづらいんですよ。自分のこと無力だって言われるのってみじめだし。自分のこと無価値だって思っていても認めるのは難しいし。
Tさんのクライアントさんみたいに恋愛という事象を持ってきているわけだから、無力ですよねって言わずに、事象の中で感じているすっきりしないモヤモヤ感を通して、無力っていうものに、まさにnicoさんの言うように、無力って言う言葉を使わずにアドバイスができたとしたら、それが一番、心理占星術的成長につながるんだなと思って、そのためにも星が持っている意味を提示しながら、象徴を使ってアプローチできるということがわかって、ちゃんと星の勉強をしなくちゃいけないなと思いました
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心理占星術によるセッションの目標として、
自分の力で問題を解決することができるという確信が持てるようになること、
その糸口をセッションの中で一緒に見つけ出すこと、
などを挙げることがあるが、答えはそこにあるのに、〇〇しなければいけない、〇〇してはいけないといった社会的抑圧があり、自分の中にある答えにストレートにたどり着けなくなっている人が多いのも事実。
心のどこかではわかっているような気がする。けれど、自分でそれを言語化するのはとても難しい。
チャートから本人の欲望と繰り返し示されている構造を把握したうえで、どのような言葉が有効なのか、それを探っていく方法のヒントが今回のNさんとのやり取りで見つかるのではないかな。
恋愛の質問の最終的な着地は、恋愛の体験の中で解決していく。けれど、欲望は別にあるのもわかっている。では、どんな言葉のやり取りをする必要があるのか。
次回の月イチ勉強会も、心理占星術の現場のつくり方をやりましょう。
次回は、11/22(火)。
次回はMさんの事例を使って、母と子の関係を考えてみたいと思っています。
では!
お知らせ +:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+: -:
11/14(月)スタート!
リクエストにお応えし、待望の平日夜のクラスが開講決定
これまでいくつもの占星術講座を受けてきましたが、星の意味など、どこの講座でもほとんど同じで星座や惑星の解釈が単調な感じだったのですが、今回、nicoさんの講義で陰陽の説明も加わって読み方の幅が広がることに感激しました。
普通の占星術の講座では、何度も何度も基礎を学び、その繰り返しが大切だと言われてきましたが、基礎~プロ講座まで受講し終えても、「この読み方で大丈夫なのかな?」としっくりこない感じと不安ばかりで、最近はずっと行き止まりのような閉塞感を感じていました。
でもこちらの心理占星術を受講して、久々に「占星術ってこんなに面白かったんだ!」と思えました。心理占星術と出会い、まだまだ勉強できる!という新たな学習意欲が沸いてきました。
自分の人生にこんな楽しみを与えて頂いたことや、nicoさんのような素敵な先生にご縁を頂いたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
(大阪府・Kさま)
占星術を勉強してみたけど、
出生ホロスコープ(ネイタルチャート)を見たときにキーワードを羅列することしかできない。
そんなお悩みはありませんか?
ユング心理学の「個性化や自己実現は、到達ではなくその過程の中にある」という考え方を占星術に取り入れ、ホロスコープに描かれていることが「決まったもの」ではなく、これから成長していこうとする姿、そしてその人の未来の可能性を映し出すものとして読み解いていきます。
※ご自身や身近な人のホロスコープを読む、その方法については「ホロスコープ実践講座」で学びます。
基礎講座では、ホロスコープを構成している天体、サイン、アスペクト、ハウスといった象徴を学び、それらがどのように成り立っているのか(構造)を理解します。ホロスコープ・リーディングのための土台をしっかりつくっていきましょう。
心理占星術の学びは、人生の歩みと似ています。
天体、サイン、アスペクト、ハウスの象徴を、人間の本性や本質、心理的葛藤や成長のプロセスとして導き出していくのが心理占星術です。西洋占星術や古典占星術と異なり、象徴の理解が深まるほど、自分に対する理解はもちろん、自分を取り巻く人や環境・世界に対する見方が変化し、どんどん視界が広がりクリアになっていくでしょう。そんな解放感とワクワクするような好奇心を感じることが、この講座のひとつの目標でもあります。
そのため、心理占星術の学びは、占星術の知識を得て終わるものではありません。自分自身を新しい視点で捉えなおし、生き方を整えるきっかけを生みだすものです。これまで抱えていた自分の弱点やコンプレックス、不安やおそれといった生きづらさを解消し、自分という土台をつくり直すために必要な「生き方の学び」とも言えるかもしれません。
占星術の象徴は、個人がよりよい人生に向かっていくための解決策を教えてくれるものであり、いくつになっても自分自身が変わっていける、成長できる心の支えとなってくれるものです。
受け身の占星術ではなく、ご自身で占星術を使ってみたいと考えている方、無料サイトやブログでシェアされている情報で物足りないと思っている方、人間の心理/行動形態に興味関心がある方はもちろん、生きづらさを解消したいと考えている方にとっても、非常に実りある講座です。
この基礎講座で、いまを生きるわたしたちにふさわしい「生きた象徴」の数々を、参加者の皆さんと一緒に考え、学んでいきましょう。
ご参加をお待ちしています。
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