火星サイクル手帳ユーザーのみなさま。昨日のニュースレターは届きましたか?
火星は現在、15-11度を逆行中。
双子座の陽のタームをゆっくりと進んでいます。
手帳を開くと一目瞭然ですが、通常、5度を進むのに7~8日のところ、現在、 16日間をかけてゆっくりと動いている、つまり 速度を半減させながら運行しているのです。
だから、私たちは焦ることなく、じ―――――――っくり双子座的な活動に向き合ってOK!ということになります。
みなさんは、この双子座逆行期をどのように体験されていますか?
私は、書くべき言葉をうまく見つけられず、ブログもなかなか更新することができなかったのですが、その理由のひとつに自分から言葉が離れていくような感じというか、今の自分を表現する言葉が手からすり抜けていくような感じを味わっていました。
これはもちろん悪いことではなくて、占星術の構造で考えると水星ー木星の関係というか、自分が今の場所から、少しだけ高い場所へ、新しい場所へと向かおうとしたとき、かつて使っていた言葉が何かしっくりこなくなって、アウトプットすることに躊躇してしまったということです。
これまでも、このような体験が何度かあったと思う。
自分を取り巻く状況が変わったり、気持ちが大きく揺さぶられたり、道具としての言葉の取り扱い方を意図的に変えようとしたり。
あーなんか違う、そうじゃない、そういうことを言いたいわけではない、
そんなふうに憤って、結局、言葉をしまってしまったことも何度もあった。
そういうときは、口をつぐんで言葉が熟成するまで寝かしておくか、または言葉を外に求めに行くといいのかもしれない。
私は火星が双子座で逆行を開始してからというもの、言葉をめぐる小さな冒険を続けている。繰り返し読み続けている本、なぜか読み進められなかった本、新しく入手した本、図書館で借りてきた本などを手元に積み重ね、静かに言葉に身を委ねることに集中している。
「〇〇しなければいけない」という用事で頭がいっぱいのときは言葉はどんどんこぼれていく。ここ最近、ずっとそんな調子だった。
受け取りたいもの探すのではなく、偶然やってくるものに心を開くと、言葉は「必要」を伴って向こうからやってくるように思う。
言葉=風は、偶発的な出会いのほうがハッとするような目覚めを与えてくれるのかもしれない。
若松英輔氏はこんなことを言っている。
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言葉は目に見えない。しかし、私たちは全身でその存在を感じている。「よむ」ときも目や頭だけでなく全身を解放して言葉に向き合わなければならない。
読むことは、書くことに勝るとも劣らない創造的な営みである。
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昨日のブログでは、エマヌエーレ・コッチャの言葉
呼吸のみが、世界に触れ、世界を感じ、世界に存在を与えることができる。存在者はひたすら世界を呼吸するしかない。
にも通じるだろうか。
言葉が先行して、はじめて自分の心=立ち位置を知ることができる。
自分の思いを伝えようと逸るよりも、星の数ほどあふれる言葉の中から自分の「必要」を探し求める、そして今のわたしという存在を外から知ることになる。
それが希望の光としてわたしの道を照らしてくれることになるのだ。
これは双子座火星、特に逆行期の冒険に他ならないのではないか、今、そんなことを考えている。
来年の1/10(火)は火星ワークショップ双子座第3期を開催する予定だけれど、その中でどんな話ができるだろうか。
そのために、逆行期は、ひたすら「受け取る」という行為を楽しもうと思う。