最近、東の空がにぎやかなのです。
こちらは深夜23時50分ごろの東京の東の空。こんなにたくさんの楽しい星たちを確認することができます。
火星は今、双子座の有名な星、明るい星が弟のポルックス、やや暗めの星が兄のカストルの下、蟹座との丁度間に位置しています。
勉強会で「チ。地球の運動について」の話題にチラッと触れましたが、天体観測が命がけだった時代があったことを思うとより感無量です。
夜の深い時間になりますが、火星がここからどう逆行して見えるのか、ぜひみんなで観測してみましょう
※ここで疑問に思った方がいると思います。言わずと知れた話ですが、天文には歳差運動というのがあり、今この時点では黄道12サインと実際の星座には約30度のズレがあります。ここが占いのモヤモヤポイントらしいですが、今でも牡羊座30度を春分にしていることを考えると、実際の星座と関係なく、人間の文化、日々の営みは構成されているものだということです。だから、むしろ12サインというのは人間の複雑な心理を読むのに提起しているのではないか?心理占星術家としては、そのように思うわけです。
ということで、今日のブログの表題にも書きました、昨日11/4から火星は獅子座へと移動しました。33日後、火星は逆行を開始し、蟹座へと火星は戻っていくことになります。
火星が蟹座を運行している間、また火星が山羊座の冥王星と最後の180の関係を形成している間、日本では衆院選が、アメリカでは大統領選に向けた最後の闘いが連日繰り広げられていたわけですが、わたしたちの心にある、なんとも言えない無力感、ここからどうなっていくのかよくわからないという不透明感は消えないまま、火星は獅子座へ、そして山羊座冥王星は水瓶座へと移動していきます。
蟹座期は、「わかりあえない」がキーワードになるほど、あちこちで「コミュニケーションの無力化」を感じたものです。
今、思うのは、この「よくわからなさ」の正体こそ、人々の「心」の表れなのではないかということです。相手のことがわからないのではなく、本人が自分の「ほんとうにほんとうに望んでいること」がわからない。タロットカードの「ⅩⅧ The Moon」のイメージでしょうか。
そこに何かある、何かあるのはわかっている。けれど、それを呼び出してしまったら、安定した日々が台無しになってしまうのではないか。それは見なかったことにしておこう。そんなイメージです。
いわゆる抑圧された欲望=冥王星のお話しですが、この辺の話は次のブログに任せるにして、今期の獅子座第1期に意識したいのはこちら。
蟹座4の「わたしの世界」から獅子座5「まだ見ぬ世界」へと飛び出していく。
今期は、逆行もあるので、最終的には2025年4月18日からスタートする獅子座第2期でGOサインが出ればいいのですが、まずは試運転(これが逆行の良さですね)。火星ワークショップでもお話ししましたが、33日間、とにかく自分をデザイン=アブダクション=仮説=推論を積み重ね行動する。
ここで大事なのは、「これまでこういうのがいいとされている」という型を疑ってみること。
自分/人/社会の常識を疑ってみる。
では、これはどうか?
こんな生き方、働き方、関係性の在り方はありか?
これが獅子座=太陽=5の可能性ということになります。
獅子座第1期のテキストにガンジーの言葉も引用しました。
少しだけ抜粋。
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さてどこへ向かって進んでいこうか。右へ行くか、左へ行くか。どっちへ向かっても正解のような、何をやっても不正解のような。
おそらくこの時期は、誰もが焦りや不安を感じ、この状況をどうにか打破したいという衝動的な動きが出てくることでしょう。人からすっかり出遅れたように感じたり、やっていることが時代遅れで、無意味で、無価値に感じたときは、ぜひマハトマ・ガンジーの以下の言葉を思い出してください。
あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである。
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右か左かなんて、まさに象徴的な表現ですが、そうですよね、どっちにいっても不安しかない。トランプが勝っても地獄、ハリスが勝っても地獄。では、どちらの地獄を選択するのか。
そんなときに、ガンジーの言葉は支えになります。
アメリカ大統領選直前。
こんなときだからこそ、自分の内なる声が「そっちじゃないぞ、こっちだぞ」と教えてくれるかもしれません。ぜひ、ペンを取り、手帳と向き合って、「それでもしなくてはならない」世界と向き合いましょう。
みなさんのよき獅子座第1期を応援しています!